大型トラック…いすゞが海外投入、UD車両の性能
いすゞ自動車は傘下のUDトラックス製車両を、いすゞブランドとして初めて海外市場で発売する。UDの大型トラック「クエスター」をベースに、外観デザインをいすゞのブランドイメージに合わせた新型車「S&Eシリーズ=写真」の生産を、UDのタイ工場(サムットプラカーン県)で始めた。東南アジア諸国連合(ASEAN)、中東、中南米地域を中心に販売する。両社は互いに強い領域を生かした商品の相互補完を強化しており、S&Eシリーズもその一環となる。 【写真】いすゞの新型車「S&Eシリーズ」 大型トラックに強みを持つUDの技術を生かす。S&Eシリーズは車両総重量(GVW)25―41トン、連結車両総重量(GCW)36―80トンの大型トラックで、単車系とトラクター(けん引車)を設定した。 いすゞの海外市場向け大型トラック「C&Eシリーズ」の後継車となる。S&EシリーズはGCW60トン超級を新たにラインアップに加え、より重く、多くの荷物を運びたい顧客のニーズに対応した。ハブリダクション採用モデルは悪路走破性が向上した。 UDは2021年4月にいすゞ子会社となった。いすゞグループは30年度に商用車(CV)事業で世界販売45万台以上の目標を掲げる。