【悲鳴】補助金減額「ガソリン・灯油」きょうから値上げ 運送業者・クリーニング店も打撃・・・天然温泉にも影響か
2024年12月19日から段階的に減額される石油製品に対する国の補助金。私たちの生活への影響が、すでに出始めています。 【写真15枚】補助金減額「ガソリン・灯油」きょうから値上げ 運送業者・クリーニング店も打撃 写真を見る 「めざまし8」が向かったのは、美肌効果があるという埼玉の天然温泉。日帰りでくつろげる憩いの場にも値上げの波が押し寄せています。 玉川温泉支配人 加藤由美さん: 灯油を使ってボイラーで温めてお客さまに提供していまして、値上げするっていう形で聞いておりますので、だいたい月で言うと8万から多くて10万ぐらいコストは上がる想定をしてます。 ボイラーに使う灯油代が、月に8万円以上増えるという玉川温泉。 燃料費の高騰と国の補助金減額などをみこし、今年7月、やむなく土日の利用料金を100円値上げすることを決めたばかり。 玉川温泉支配人 加藤由美さん: すべての料金を値上げするっていうことは考えてなくて、当館は常連のお客さまに支えられているようなお店になっているので…。 年の瀬を前に始まった値上げの波…。石油製品への補助金は、来月16日にも、さらに減額されます。
値上げ目前 スタンドでは駆け込み需要
都内のガソリンスタンドを取材すると、値上げを目前に駆け込み需要がおきていました。 取材スタッフ: こちらのガソリンスタンド、給油待ちの長い列ができています。 給油に来た客に話を聞くと…、 給油に来た女性: 安くなっているときを見計らって今まで(給油を)やっていたので、どこをどう削って…。 生活の一部を削ってガソリン代に充てなきゃいけなくなるという状況になってくるので…。 給油に来た男性: きょうまでだという話で早速入れに来たんですけど。政治の方で頑張ってもらいたいですね。
運送業界、クリーニング業界にも広がる“悲鳴”
ガソリン値上げへの悲鳴は自家用車を持つ人のみならず、運送業界にも広がっています。 輸送燃料の値上げは、運送業者にとって大きな痛手。 関東地方をメインに、自動車部品や雑貨などを輸送している会社にも、話を聞きました。 小辻運送(株) 小辻貴太代表: 大型トラックになればなるほど、やっぱりたくさんの燃料を使いますので、(きょうから) リッター5円上がるだけでも、1日100リッター近く使う日もありますので、5000円日々上がってるって考えれば、(ひと月に)20日稼働としても10万ぐらいになりますね。 小辻さんは上がり続ける、燃料費を受け、燃費の良い運転を心がけるように、ドライバーに伝えているといいますが…。 小辻運送(株) 小辻貴太代表: 売り上げが変わらないにもかかわらず、経費だけ上がるっていうのは、とても痛い影響どころだなと思いますね。1カ月2カ月連続で5円ずつ上がるっていうのは、ちょっともう根本的に、もう運送業の継続が難しくなると考えられますね。実質的に物価上昇に影響が出てきてしまうのではないかなとは思っています。 運送継続のために、取引先に運賃の15%の値上げを交渉し、了承してもらったといいます。 一方、都内の老舗クリーニング店では、配達の車のガソリン代だけではなく、様々な場面で困惑しているといいます。 小林ランドリー工場 小林史明代表: 石油系溶剤といって、ドライクリーニングの根幹となる液体なんです。洋服をつるすハンガーもプラスチックハンガーで石油由来。仕上がった包装ですよね、ほこりよけの。石油由来でできているプラスチックのものがすごく多いですよね。クリーニング屋は石油製品に囲まれている職種だと思うんです。 こちらのクリーニング店では、溶剤やハンガーなど、石油系製品の値上がりの影響で来年1月から、クリーニング代を5%から10%前後値上げするといいます。 小林ランドリー工場 小林史明代表: 心苦しいんですけどね…。お客さまに状況を説明して、商品の値上げとか別のものに転嫁しないと私たちの商売とか難しいと思いますね。 (『めざまし8』 2024年12月19日放送より)
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