ブルボン、消費の二極化に対応 ホームカフェビスケットとエクセレントの両シリーズから新商品
ブルボンは消費の二極化に対応し、ホームカフェビスケットとエクセレントの両シリーズから新商品を投入する。 8月9日、商品・営業戦略発表会に臨んだ井手規秀常務取締役執行役員開発開拓本部本部長は、節約志向に対して「単に安いだけではなく、価格の割に価値があることが重要。“安かろう悪かろう”についてはあまり望まれていないのが今の時代の流れ」との見方を示す一方で、安さ重視とは逆の動きがあることにも触れる。 高付加価値ニーズについては「高くても突き抜けた付加価値を持つものが求められている」と語る。 この秋冬、節約志向には、ホームカフェビスケットシリーズで対応。同シリーズからビター仕立てでキャラメル風味のクッキー「キャメルライン」を10月1日に新発売した。 同商品は、上面をウェーブ状に成形し、表面に砂糖と麦芽糖をまぶして焼きあげたキャラメル味のクッキー。 坂井裕次取締役執行役員製品開発統括部長兼第三製品開発部長は「表面を砂糖がけで加工し、カリカリ、ザクザクとした食感、そしてクッキーのサクサクとした食感を一度に楽しめる」と説明する。
高付加価値ニーズに対しては、エクセレントシリーズから新商品「クロワパイ」を9月17日から発売している。 「クロワパイ」は、発酵バターを練り込んだパイ生地の上面に砂糖とクラッシュアーモンドをちりばめて焼きあげたもの。 「香ばしく色づいた砂糖とアーモンドのザクッとした食感の後に、バターの風味とパイ生地のサクサクとした食感が広がる贅沢なおいしさが楽しめる」という。 同シリーズの既存商品「ラシュクーレ」「ミルファス」「レザンヌ」はデザインを刷新。新商品の発売でシリーズのさらなる活性化を図っている。 井手氏は同シリーズの強みついて「ビスケット売場に存在する商品の上位互換品ではなく、ビスケット売場では唯一無二の専門店品質の商品で替えが効かない商品」と胸を張る。