ラグビー日本代表・松田力也選手を築き上げるルーティンとこだわりとは?
「明日の私をMAKEしよう」をテーマに、各界の話題の人にインタビュー。今回は、2023年私たちに大きな感動を与えてくれた、ラグビーワールドカップ2023フランス大会で最も活躍した日本人選手のひとり、松田力也氏にインタビュー。日々のルーティンや、あまり明かされることがないプライベートや美容への意識についても語っていただいた。 【写真】ラグビー日本代表・松田力也選手
埼玉パナソニックワイルドナイツ・松田 力也さん
1994年5月3日生まれ。京都府出身。JAPAN RUGBY LEAGUE ONE「埼玉パナソニックワイルドナイツ」所属。6歳からラグビーを始め、伏見工業高校、帝京大学を経て埼玉パナソニックワイルドナイツに加入。2019年、2023年にワールドカップ日本代表に選出される。
松田力也を築き上げるルーティンとこだわり
コンタクトスポーツであるがゆえに、激しい接触による身体のリカバリーに時間を要するラグビー。凄まじいトレーニングを離れた時間の過ごし方、日常生活はどのようなものなのだろう。 「自分はルーティンとか試合の準備をすることに関しては、結構いろんなことをやる方だと思います。例えば、スパイクやキックティーは試合前日に必ず磨いてキレイに並べておきます。試合当日は、試合開始の4時間前にバナナやおにぎりなど、エネルギー源となるものをたくさん摂ります。試合がなくても身体の準備として、脱水にならないように水分をこまめに測って摂ったり、お風呂には長く入らないように気をつけています。また、これはW杯前からずっと行なっているのですが、冷えで足がつりやすい体質をカバーするために、夜寝る時は夏でも冬でも長袖・長ズボンを着用。最近、BAKUNEと言うブランドのリカバリーウェアを愛用しています。睡眠も大切で、西川で測定して作っていただいたMY枕を遠征時にも持参するほど。また、疲労回復やコンディションを整えるためにHALEOのサプリメントも愛飲していますし、疲労感を軽減するため、オーストラリアの選手からの助言で日焼け止めを塗るようにもなりました。もちろんリラックスも大切。その一環として、コーヒー好きな外国人選手たちと一緒にコーヒータイムを楽しんでいます。ラテアートも好きで、自宅にもマシーンを設置し、毎朝ラテを入れます。レイヤーハートやチューリップくらいはできますよ(笑)」 松田選手といえば、ジェントルマンな風貌を作り上げる一糸乱れないツーブロックスタイルがトレードマーク。あのヘアスタイルから、美意識の高さを感じる人も少なくないだろう。 「髪型ですか?(笑)。実は練習の時はセットしないんですよ。ある意味ヘアセットが試合のスイッチになっています。ジェルをつけてドライヤーで固め、スプレーで仕上げます。カットする頻度は2週に1回バーバーで。結構拘っているんですよね。W杯は長期間続くので、チームが理容師の方を呼んでくださっていたので切ることができ、ルーティンを崩さずに済みました。スイッチといえば、自分は香りものが好きで、香水は常に5~6本を所有。玄関に置いて、その日の気分で選び練習や試合に出かけます。遠征の時も常に選ばれし2本を持参していますよ。SHIROのサボンやメゾン マルジェラのバブル バス、ジョーマローンのウッドセージ&シーソルトなどの清潔感のある香りが好み。人とすれ違った時にいいニオイがするといいな!って思うし、そして何よりその日を気持ちよく過ごせる気がします」 リーグワン開幕前という大切な時期にインタビューに応えてくださった松田選手。最後にこんな言葉をくれた。「今シーズンはどこのチームも海外のスター選手が補強され、自分を成長する機会としては不足ない相手がたくさんいるので、いいメンタルかつエキサイティングな気持ちで試合に臨めます。自分も身体の状態もいいです。チームとしては今年こそは王座奪還に向け、一試合一試合頑張ります」。その瞳は輝きに満ち、その先の2027年に向かっているように見えた。 撮影/柴田フミコ 取材・文/靏田由香 企画・編集/福島美歩(MAQUIA ONLINE)