ネット上で賛否!阪神に惜敗の巨人原監督は「ボール3」から最悪併殺の重信に「待て」のサインを出すべきだったのか?
首位の巨人が4日、甲子園で行われた阪神戦に4-5で敗れた。ネット上で賛否の議論が盛り上がったのが、3点差に追い上げた7回一死一、三塁の追撃機に代打・重信慎之介(27)がカウント3-0から打ちにいき併殺に倒れチャンスを潰した場面だ。「待て」のサインが出るケースだったが、積極野球を打ち出す巨人ベンチは「待て」のサインを出していなかった。試合後、原監督は、その積極姿勢を責めなかったが果たして正解は?
7回一死一、三塁からシュート打たされ痛恨併殺打
“眠る巨人“が目を覚ましかけていた。6回まで西の前にわずか1安打と沈黙していた巨人が0-5で迎えた7回、亀井の一打が阪神の二塁、小幡のエラーを誘って出塁すると、岡本、丸の連打で、まず1点を返した。さらに一死二、三塁から、代打・大城が追い込まれながらも、しぶとく一、二塁間を破り2点目を奪う。3点差として、なお一、三塁の押せ押せムードの中、巨人ベンチは代打に重信を送った。 巨人ベンチは、「1アウトなら代打・重信」、「2アウトなら代打・ウィーラー」の考えで、ネクストバッターズサークルにはウィーラーが控えていた。「1アウトなら代打・重信」の理由は、足のある左打者のため、併殺の確率が低く、内野ゴロで1点が加わり、続く代打・ウィーラーにつながる可能性が高かったということ。ベンチの戦略は説得力のあるものだった。 初球は、膝元のシュートが外れ、2球目は外角低めのスライダーがボールになり、3球目はシュートが外角高めに大きく抜けた。カウント3-0である。 通常なら「待て」のサイン。マウンド上の西は、この回、疲れからか、変化球が抜けて明らかに制球力を失いつつあった。 だが、原監督は「待て」のサインを出さなかった。 4球目の外角低めに投じられたシュートを重信は打ちに行った。 クラウチングスタイルの重信はワンテンポ差し込まれていた。ワンバウンドで打球は西のグローブに吸い込まれ、1-6-3と渡る最悪のダブルプレーである。「確率が低い」と踏んだ最悪の結果に終わってしまったのである。