【ロング鼎談第二弾】小池貞利(the dadadadys)×橋本薫(Helsinki Lambda Club)×モリタナオヒコ(TENDOUJI)
4月に掲載された座談会から約3カ月。その中で話されていた、the dadadadys、TENDOUJI、Helsinki Lambda Clubによるスリーマンライブが、東名阪のツアーとして開催されることが決定した。よくこういう取材で「一緒にライブやろう」みたいな話になることはあるが、こんなにすぐに決まるとは思っていなかった。もともと盟友どうしで付き合いも長い3組による対バン、おもしろくならないわけがないのだが、改めて、なぜ彼らは今こういうツアーをやろうと思ったのか。3組それぞれに全力で活動をしてきたこの期間のことを振り返りつつ、ツアーに向けた意気込みを、言い出しっぺの小池貞利、モリタナオヒコ、橋本薫の3人に訊いた。 【全ての写真】小池貞利(the dadadadys)×橋本薫(Helsinki Lambda Club)×モリタナオヒコ(TENDOUJI)の撮り下ろしカット ――前回、この3人で座談会をやったときは、なんとサダくんが1時間遅刻して。 モリタ 確かに。 小池 ……そうでしたっけ?(笑) ――まあ、そのおかげでむしろおもしろいものになったんでよかったんですけど(笑)。その座談会で「スリーマンをやろう」という話が早くも現実になりました。そのライブに向けていろいろ話せればと思うのですが、まずはこの3カ月の間、3バンドそれぞれにいろいろあったと思うので、そこから伺えればと思います。まずthe dadadadysは、前回話にも上がったツアー『嵐坊』が始まりまして。この取材時点ではあとファイナルを残すのみというところですが。 小池 はい。怒り散らかしてます、ライブで。 ――いつの間にかツアータイトルに『怒りの7本シリーズ』って副題が付いてましたね(笑)。 小池 そう、『怒りの7本シリーズ』。ずっと怒り散らかしてました。それはさびしいから怒ったりするんですけど、みんなが温かいから、意外と怒りがだんだん減ってきました。やっぱり優しいお客さんが多いんで、この子たちには怒っちゃダメだなって思いながらやってますね。でも自分に対しては怒ってます。自分自身と頭の悪い世間に対して。 ――バンドのコンディションはどうですか? 小池 ライブは別に、何だろうな。俺の中ではお客さんが楽しんでくれて、お客さんの反応とこっちの出したいものと、それがうまい具合にフュージョンしてちょっとカオスな空間になるのが楽しいな、というぐらいなので。俺が本当にしたいのは音楽を作ることで、音楽作ってる時が一番楽しいので、次は1トラックに10曲ぐらい詰めてシングルにしてリリースしたいなと思ってます(笑)。 ――いいですね。30~40分ぐらいの1トラックで。 小池 いや、もう10分ぐらいの。 ――10曲詰め込んで10分(笑)。楽しみにしてます。TENDOUJIはアルバムを出して、こちらもツアーをやって。 モリタ はい。本当は6月29日のリキッドルームで終わる予定だったんですけど、ちょっと年齢もあってケガをしちゃって。 ――はい、アサノさんが網膜剥離で手術をされたと。 モリタ それでちょっと延期の箇所が出てきて。結局ファイナルが札幌公演という初めての試みになりました。 ――アルバム、ご自身の手応えはどうですか? モリタ なんかすごくいい感じですね。ライブやっていても、お客さんが育ててくれて、アルバムが完成に向かっている感じがします。 ――サダくんと橋本くんのふたりはあの『TENDOUJI』というアルバム、どうでしたか? 小池 今日ここに来るときも聴いてたんですけど、もうこの道やらせたらすばらしいよなっていう。ある種の伝統芸みたいになっていけばいいなって思いますね。セルフタイトルなのもいいし。俺ももしtetoが続いてたらいつかセルフタイトルをやろうと思ってたんですけどね。 モリタ そうなんだ。 小池 いいタイミングでセルフタイトルっていうの、いいですよね。
【関連記事】
- the dadadadys、TENDOUJI、Helsinki Lambda Clubによるスリーマンツアー『君ならスターになれるよ』開催決定
- 【ロング鼎談……?】小池貞利(the dadadadys)×橋本薫(Helsinki Lambda Club)×モリタナオヒコ(TENDOUJI)
- ソロ25周年を迎えるLOW IQ 01、初の野音ワンマン決定 ゲストに大木伸夫(ACIDMAN)細美武士(ELLEGARDEN)らが参加
- THE ALFEE初のトリビュート・アルバム発売決定 打首獄門同好会、東京03、西川貴教、宮野真守らが参加
- HEY-SMITH主催野外フェス『OSAKA HAZIKETEMAZARE FESTIVAL 2024』全出演者の日割り発表