【ロング鼎談第二弾】小池貞利(the dadadadys)×橋本薫(Helsinki Lambda Club)×モリタナオヒコ(TENDOUJI)
――今回の3公演を楽しく回りきれたら、また3組の関係性のフェーズも変わるんじゃないかなって気もします。もしかしたら1カ所ぐらいバチバチにケンカになるかもしれないけど。 モリタ ああ、いいっすね。あるんじゃない? ――名古屋大阪回って東京に戻ってきたときにどういう空気になってるのかも楽しみです。 小池 ちょっとギスギスしてたりしてね。 ――10月の開催なんでまだ少し時間はありますけど、どんな状態で、気持ちで、このツアーを迎えたいと今の時点では思っていますか? 小池 ちょっとね、俺は仕込みを大切にしたいんですよ。行き当たりばったりでやらないように。ただ「ライブがある」でやっちゃうともったいない気がするので。いろいろ仕掛けというか驚きというか、そういうのを……。 橋本 サダちゃんサプライズ好きだもんね。 小池 されるのは嫌いだけどするのは好き。やっぱりリスペクトがあるので、それをなんか還元できたらなって。 橋本 俺らが楽しみたいって言ってる以上はお客さんに対してもホスピタリティをちゃんとしたい気がするね。開場中の時間とかもさ。 モリタ はっはっは、優しい! マジで薫くんはそれが音楽に出てるわ。 小池 自分たちのツアーじゃやらないようなこと、この3バンドだからこそ生まれたホスピタリティをね。丁寧にやりたい。 モリタ でもあれなんですよ、出順とかが難しくて。どこでどういう出順にするのか。 小池 当日ジャンケンでも……でもそれはホスピタリティないな。 ――ホスピタリティって言いたいだけじゃん(笑)。10月までの間、3組ともいろいろ控えていると思いますけど、ダディーズはツアーが終わって、さっき10分1トラックでみたいな話もありましたけど、次に向けての構想も動き出している感じなんですか? 小池 まあ、本当に音楽作っていれば楽しいんで、それぐらいですかね。 ――曲作るペースとか、曲を書こうって思うタイミングは最近変わってきました? 小池 どうですかね。なんか、自分が出す作品に対するハードルみたいなものはよくも悪くもなくしたほうがいいのかなと思って最近はなくしてて。もちろんバランスは取るような感じにはしてるんですけど……言い換えれば全部バンドだから。どっかでインタビューで話した言葉もファッションも作品になっちゃってるんで、もっとフリーに、楽に、出せるときに出して、締めるとこは締めるみたいな。前はずっと肩肘張ってたんですけど、そういうのはない気がします。 ――TENDOUJIはここから先はどんなイメージでいますか? モリタ なんか本当に、今回のアルバムを作った時に「もうこの感じは最後かな」みたいな感じがしたんですよね。 小池 わかる。 モリタ と言っても探求なんで、音楽って。結局掘っていくだけなんですけど、なんか1個句読点を打てたなって感じはしていて。この10年をもって、来年の1年をさらに、とは思ってますね。 橋本 でもリスタートってのはすごいわかるなって思います。ただ最近、もう疲れてるんで……。 小池 わかる! 橋本 マジで休みたいです(笑)。休んでリスタートしたいし、でもまだちょっといろいろ忙しいから。だからもうこのスリーマンツアーがご褒美みたいになるように、それまでいろいろケリをつけるというか。 小池 薫が喜んでくれるようなこといっぱいするよ。労いたいよね。 橋本 サプライズで? 本当に、これに関しては楽しめればいいなって思うんで、そこまでにちゃんといろんなこと頑張って、積み上げてって感じで迎えられればいいなって感じですかね。 ――そういう意味では、それぞれ意味合いとかは違うかもしれないけど、3組とも1個転換点を経た中で実現したのがこのツアーなのかもしれないですね。 小池 続けてる奴らがいちばん偉いですからね。 橋本 あんなに刹那的だったのに。 モリタ いちばん辞めたそうだったのに。
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