たなびく霧に向こうは紅葉のパッチワーク!「御在所岳登山」【三重県】
■山頂部は公園! 石積みの立派な山頂標識は行列で順番待ち
山肌を覆っていたガスは抜けてきましたが、今度は西から雲が迫ってきていました。紅葉の彩りに目をやりつつ、最後に6段ほどのハシゴを上がって山頂部へと躍り出ました。 カジュアルな服装にスニーカーの観光客で賑わっています。実質、登山はここまで。あとは舗装路も選べる山上の公園です。冬のスキー場は緩やかな芝のスロープが広がり、愛犬を連れたカップルが散歩しています。遊歩道には外国人観光客が話す異国の言葉が飛び交っていました。まさに「山上公園」です。 山頂へと延びるチェアリフトを横目に山頂を目指して最後のひと登り。山頂標識と一緒に記念写真を撮ろうと、観光客と登山者が入り乱れて列を成しています。奥にある「望湖台」に着く頃には、ふたたび視界が白く閉ざされてきました。観光客に混ざっているうちに、すっかり集中力が切れてしまっています。翌日からも山登りが続く予定です。膝の古傷が痛むのを言い訳に予定通りロープウェイで下山させてもらいました。 ※紅葉シーズン、10/26~11/24(土・日・祝のみ)の湯の山、御在所は大変混雑するために交通規制が行われています。シャトルバスも利用できるそうなので、お出かけ前にチェックしてみてください。 【御在所岳・中登山道】取材時のリアルな所要時間(休憩時間を含む) 中登山道口 (30分) → 負(お)ばれ石 (30分) → 6号目キレット (55分) → 山頂部・富士見岩(40分) → 御在所岳山頂 登り合計所要時間:2時間35分 杉村 航(すぎむら わたる) 山岳フォトグラファー。 1974年生まれ。兵庫県育ちの長野県在住。 沢に薮山、山スキー、道なき道をいく山旅が好き。 ライフワークはトラウトフィッシング。美しいヤマメや イワナを求めて、全国の渓流に足しげく通う日々。 小谷村山案内人組合所属、北アルプス北部遭対協。 全日本釣り団体協議会公認・フィッシングインストラクター
杉村 航