まんぷくクランクアップセレモニー 安藤サクラ、長谷川博己の質疑応答全文
「また子どもを産みたいです。出産したいですね。」
──クランクアップを迎えていちばんやりたいことは 安藤:いちばんやりたいこと?うーん、なんかでも、でっかいことじゃなくて、いま実感ないのは私はまんぷくという撮影が自分の日常だったんですよ。それが本当に私は幸せな時間で、まんぷくのみなさんと、まんぷくを育んで探求していく時間が日常にあるということが本当に幸せだったので。 子育てしながら本当に皆さんに育てて頂いた子育てになって。この時間を、じゃあ次、しばらくというか作品に入る予定はないので、子育てで保育園も今年度はとりあえず入らないので、本当に新しい日常生活が始まる中で、こんなにいい時間をみなさんと過ごして、なんか次をやりたいことがあるというよりも、この時間を生かして次の自分の妻として母としていい時間にしていけるのかというプレッシャーというか、不安が逆に東京での暮らしに対する不安があるので、それをどうにかしていかなきゃいけないなっていう風に思っています。 本当に皆さんに助けられた生活だったので。なんかそういう新しい希望を見つけて、子どもがそうなんですけど。あと、また子どもを産みたいです。出産したいですね。 長谷川:まんぷくを作り続けてきたみんなと、まず一杯やりたいですね。 安藤:そうですね、そりゃそうだ。
安藤百福氏と妻の仁子氏の半生をモデルに、演じ終えての印象は
──このドラマは(日清食品創業者の)安藤百福氏と、妻の仁子氏の半生をモデルにしたということで、演じ終えて印象はいかがですか。 安藤:仁子さんをモデルするという感覚を、なんかこうお墓参りに行かせていただいて「見守っててください」という感じで演じていました。やっぱり福子を演じていると体が健やかになるんですよね。毎日が新鮮で。セリフを言うと本当に元気になって学ぶことがたくさんあって。正直いま、何が寂しいかって、みなさんと築いた絆や時間はこれからも大切に残っていく、でも福子のセリフはこれから先、セリフをしゃべれないと思うとすごく寂しいですね。福ちゃんからは元気をもらってました。 長谷川:お話を頂いた時にいろんな資料をたくさん読んで『安藤百福は千代の富士を彷彿とさせる』と書いてあって「全然俺と違うじゃん」って思いました。これはもうフィクションだから百福さんのようになるのは考えるのをやめて、改めて、朝ドラでこういう発明家というイメージで、この時代になじみやすい方ってどういう人かなってモデルを探して、その中から宮崎駿さんだったり。 監督ともお話したんですが、スティーブ・ジョブズさんだったり、愛に満ちた感じという意味ではジョン・レノンさんだったり、そういうイメージからふくらませて萬平を作り上げていきましたね。