【独自】「総務省のコジマです。高知県警に相談を」“実録詐欺電話”個人情報聞き出そうと…【佐賀県】
サガテレビ
約9億円にのぼる県内の詐欺被害。先日、警察担当の記者にオレオレ詐欺を思われる電話がかかってきました。犯人はどういった手口でお金をだまし取ってくるのでしょうか。そして被害にあわないために私たちにできることとは… 【自動音声】 「あなたの電話は2時間後に使用できなくなります」 【総務省職員名乗る人物】 「個人情報が再度悪用され、二次被害に巻き込まれてしまう可能性が高いと考えております。一度警察にご相談された方がいいと思います」 総務省の職員を名乗る人物から、記者の携帯電話にかかってきた一本の電話。記者の電話番号が犯罪に使われ逮捕される可能性があるといいます。 【総務省職員名乗る人物】 「今回携帯電話を契約されたのが高知県になるますので、管轄の警察署は高知県警察本部になります。警察官の方にお伝えいただきたい内容がありますので、メモのご用意をいただいてもよろしいですか」 一旦指示に従いメモを取ることに。 【総務省職員名乗る人物】 「いまお伝えした3件大切な内容になります。一度復唱いただいてもよろしいですか」 【記者】 「総務省管理室のコジマさんから連絡あり。被害届と無関係証明書を2時間以内に発行してください。パスワードが632510」 聞きなれない書類"無関係証明書"が必要といわれ、警察署に電話を転送されます。 【警察官名乗る人物】 「こちら高知県警本部です。事件ですか事故ですか」 電話が転送されメモした内容を伝えると… 【警察官名乗る人物】 「警察手帳でぼくの顔を見せようと思うのですが、なにかビデオ通話できるアプリなどお持ちですか」 テレビ電話にしつこく誘導する警察官。ここで記者が踏み込みます。 【記者】 「これ詐欺じゃないんですか?」 【警察官名乗る人物】 「違います。別にしたくなければ被害届と無関係証明書なので(電話を)切っていただいても構いませんが、どちらでも構いませんよ」 優しい口調が一変します。そこで電話をかけなおすと伝え警察署の番号を聞くことに。 【警察官名乗る人物】 「………どこやちょっと待ってください資料見て……あった」 高知県警を名乗っているのに、高知県警の電話番号がわからない様子。20秒ほどかかって番号を聞き通話を終了しました。 一体どういう詐欺電話だったのか、佐賀県警に確認してみました。 【県警察本部安全・安心まちづくり推進室 青柳敏之室長】 「今回かかってきた電話はオレオレ詐欺の可能性が高いと思われます」 【県警察本部安全・安心まちづくり推進室 青柳敏之室長】 Q.ここから予想される手口は?「犯人でないことを証明するためにあなたの口座からいまからお伝えする口座に振り込んでください。犯人でないことを証明できたら必ず返金しますのでご安心くださいなどといって、安心させて振り込みをさせる流れになります」 【県警察本部安全・安心まちづくり推進室 青柳敏之室長】 Q.かけ子はどこまで情報を持っている?「名簿によりけりなんですけれど、恐らくいままで被害にあった方の内容を確認する限りでは、名前と番号とお住まいが把握されているのかな」 【県警察本部安全・安心まちづくり推進室 青柳敏之室長】 Q.できる対策は?「自分一人で判断せずに相談するということを心がけていただきたいと思います」 ニセ電話詐欺とSNS型詐欺あわせて9億円近くにのぼる県内の被害額。怪しい電話はすぐに切り困ったら周りに相談することが大切です。 県警察本部は、迷ったり相談したりしたい場合は最寄りの警察署や警察相談専用電話シャープ9110に電話するよう呼びかけています。
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