横浜高島屋で「北陸の味と技 名品展」 復興への取り組み応援でグルメや工芸品を販売
能登半島地震から9カ月。大きな被害を受けた地域では、ライフラインや住宅の再建などが進みつつあるものの、倒壊した建物が残り、避難所での生活が続くなど復興への取り組みは道半ばとなっている。そこで、石川県を含む北陸を応援する「石川県・富山県・新潟県 北陸の味と技 名品展」が9月18~23日まで、横浜高島屋(高島屋)で開催される。 たとえば「加賀麩 不室屋」(金沢市)の「宝の麩(ふ)麩いしかわ」(6個入、2700円)。昆布だしが上品に香るおすましに、能登の美しい花「のとキリシマツツジ」を映した加賀麩が浮かぶ、郷土への思いを込めた一品だ。 富山県からは「麺家 いろは」(射水市)がイートインで出店。富山のご当地ラーメン、富山ブラックを味わえる。秘伝の黒しょう油に、丸鶏のスープと白エビや宗田ガツオなどの魚介系スープを合わせたダブルスープ。チャーシューなどをたっぷりのせた特別な一杯だ。富山ブラック特別ら~めん(1450円)、富山ブラックら~めん(950円)。 新潟県「小嶋屋総本店」(十日町市)の布乃利生へぎそば(1728円)は、厳選した国産の玄そばを石臼自家製粉し布乃利(ふのり)と呼ばれる海藻を繋ぎとした滑らかな喉越しと独特の歯応えが特徴。 地震で職人たちが甚大な被害を受けた「輪島塗」をはじめ、作り手の技と思いがつまった工芸品も多数、出品。世界最古といわれる糸魚川の翡翠(ひすい)を使用した繊細なブレスレットは、新潟県糸魚川市の「翠宝堂」のもの。現品限りで27万5000円だ。 売り上げの一部は「令和6年 能登半島地震災害義援金」として日本赤十字社へ寄付される。価格はいずれも税込み。