西日本最速のS30Z【1】サーキットで勝つための「異形」の1台|1974年式 日産 フェアレディZ
【西日本最速のS30Z Vol.1】 レースで勝つために、モディファイを重ね続け、異形の姿となったZがいる。 【画像18枚】GTウィングには強いダウンフォースがかかるため、リアゲートには付けずボディに直付けされた台座に装着してある サーキットで磨かれた本物のオーラをまとうこのS30Zは、 実はストリート・リーガルのチューニングカーでもあった。 とにかく強烈なフォルムである。大型のワイドフェンダーまでは、まだ他でも見る機会はあるが、全身にまとった空力パーツの迫力はこのクルマならでは。 フロントのアンダースポイラーは大きく前に迫り出し、ライト下にはS30Zには珍しいカナードまで装着。 そしてリアハッチから高くそびえ立つGTウィング……。 まさに「異形」と呼びたくなる形へと進化を遂げたこのZは、福岡の旧車専門店「クラシックガレージ」がサーキットで勝つことを目的にメイクした1台だ。 地元オートポリスで年2回開催されるレース「エキサイティングバトル九州」では、2012年1戦目を優勝、2戦目は2位。 そして2013年5月に行われた3戦目で再び優勝と、まさに「西日本最速」のS30Zとして君臨した。 オートポリスでのベストタイムは2分4秒970と、現行チューンドを余裕でチギるタイムを記録している。 オートポリス以外のサーキットにも頻繁に遠征しており、各サーキットのベストタイムは鈴鹿が2分27秒165、筑波が1分3秒878、富士が2分1秒447というから、このS30Zがどれだけ速いかわかるだろう。
Nosweb 編集部