50代、ハラスメントが怖くて「なにも話せなくなった」男性の絶望…この状況を好転するための「2つの秘策」
「現在進行形」を生きるわたしたち
テレビタレントさんが話す内容、使っていいワードも変わってきています。かつて深夜帯でのちょっとエッチな番組や、人格や容姿の否定につながるの言葉が飛び交う番組は、ほとんど放送されません。 余談かもしれませんが、私はインスタで詩のリールを投稿しています。先日は、恐る恐る「バカ」というタイトルの詩のリールを投稿しました。インスタのAIから嫌われそうなワードかなと思いましたが、ひとまずアカウント停止にはなっていないようです。 ですが、なんにせよ、いつどこから非難されるかわからない……正直、ギリギリのラインの表現にはペーソスがあって、独特の世界観を生む場合が多いかなと思います。だけどこんな意見すら、怖くて言えない時代になりました。 あなたがおっしゃるように、私も、ちょっと窮屈な時代だなあと感じることがあります。 もう他界しましたが、かつて、ナンシー関さんという消しゴム作家さんがいらしたのをご存じですか? 消しゴムで芸能人の顔のハンコを作り、そのハンコを押した隣に、その芸能人の悪口をチクリと書いた辛口コラムが人気でした。 ナンシー関さんのコラムは、芸能人の特徴をうんととらえていて、結局は悪口と言うよりも、その芸能人の魅力を浮き彫りにしていたように思います。ナンシーさんが、もし今もまだ生きていらっしゃったら、いったいどんなコラムを書かれるのかなと想像することがあります。もう、あの辛口コラムは書けない時代なのかもしれません。 だけど、いいのか悪いのかはさておき、私たちは今、そういう社会に生きているんですよね。あなたや私が「こんな社会は嫌だ」と思ったところで、この社会は変わりません。日本だけじゃなく、世界の潮流ですので、どこに住んだとしても同じことだと思います。 なので、結局私たちは、「現在の世の中のスタンダードはどんな感じ?」ということを常に意識しながら会話をし、コミュニケーションをとるしかないということなんですよね。