ジャンボタニシにキョンからクマまで! 在日ベトナム人たちが日本の有害生物を狩りまくっていた!!
■ボドイが売る「シカ肉」の正体は? 在日ベトナム人たちの獲物には哺乳類も含まれる。中でも盛んなのはイノシシ狩りだ。イノシシは昨年1年間に64人を襲うなど、深刻な獣害が報じられる獰猛な生き物だが......。 「数年前、岐阜県御嵩町の竹やぶに狩りに行きました。季節は5月。イノシシはタケノコが好きだからです。山中にわなを設置して、かかっていないか朝に確かめる。現場に3日くらい通い詰めましたよ」 そう証言するのは、愛知県内に住む34歳のベトナム人男性・ビン氏(仮名)である。 当時は技能実習生として来日直後で、鉄工所に勤務するベトナム人の先輩から「わなを自作したから」と誘われたという。 彼らが設置したのはイノシシの足をワイヤーで捕らえる「くくりわな」。ほかの実習生らと7人で山に向かった。なお、わなを使用した狩猟には免許が必要だが、彼らはそれは知らなかったようだ。 「このときは捕まえられませんでしたが、別の機会に友人から『イノシシ1頭を手に入れた』と言われ、家に食べに行ったことがあります。わなでイノシシを捕獲する動画はTikTokにもたくさん上がっていますし、捕っているベトナム人は大勢いると思いますよ」 一方、近年の日本でイノシシと同じく獣害が報じられるのがシカの仲間である。 特に深刻な被害が伝わるのが千葉県だ。1980年代以前に勝浦市の飼育施設から逃げ出し野生化したとされる、中国南部や台湾が原産のシカの一種「キョン」が、房総半島中南部に定着。05年には環境大臣により特定外来生物に指定された。 キョンは生後半年で妊娠が可能になるなど繁殖力が高く、23年には10年前の約2倍の約7万1500頭にまで増加した。キョンは農産物や家庭の花壇を片っ端から食い荒らすほか、「ギャー」と大声で鳴いて騒音を出すことで、地域に深刻な被害を与えている。 「シカ肉入荷しました! グラム1200円。5㎏からの販売です」 ある日、フェイスブックのボドイ・コミュニティを見ると、皮を剥いだ4体のシカ科らしき哺乳類の写真と共に、メイ氏がこんな文面をポストしていた。 さっそく注文したところ、数日後にボロボロの段ボール箱が宅配便で届いた。開けてみると、生肉らしきものがスーパーのビニール袋に無造作に詰められている。送り状は、外国人らしきたどたどしい筆跡だ。 発送元は千葉県市原市の田園地帯で、ベトナム人男性の名義である。この地域はまさにキョンの分布地だ。