斎藤県政の是非/内部告発の問題の本質とは
YouTube「選挙ドットコムちゃんねる」では、毎週選挙や政治に関連する情報を発信中です。 2024年11月15日に公開された動画のテーマは、「斎藤県政の是非!」です。 ゲストに元神戸市会議員の橋本健さんをお招きして、兵庫県知事選の構図や争点について語っていただきました。 橋本氏は「もう選挙が大好き」と語るほどの自称選挙オタクです。前回の動画では、兵庫県知事選の最新情勢を詳細に分析していただきました。今回は、斎藤県政を振り返って良かった部分と悪かった部分などについて解説していただきます。 【このトピックのポイント】 ・斎藤県政で英断だったのは〇〇にメスを入れたこと! ・斎藤県政がダメだったのは、ココだ!本人も認めてる?! ・内部告発問題の本質はココだ!
斎藤県政で良かったポイント
今回は、兵庫県知事選挙の投票に行くうえで特に重要な「斎藤県政の是非」について考えていきます。 斎藤県政の主な実績には以下のようなものがあります。 県立大学の無償化 知事報酬のカット 公用車「センチュリー」の廃止 県職員OBの天下りを規制 など MC鈴木邦和「斎藤県政で、一番評価しているポイントはどこでしょうか?」 橋本健氏「県職員OBの天下りの規制が素晴らしいと思う」 県職員の天下り先として兵庫県内には30以上の外郭団体があり、県庁の職員は定年後に外郭団体で働いていました。斎藤氏は、外郭団体のルールを厳格化し、辞める年齢要件も70歳から65歳に変更。退職しても70歳まで働けると思っていた方たちが「5年分の給料どないしてくれんねん!」と怒っていると橋本氏は解説しました。 MC鈴木も、天下りの規制は「圧倒的に政治的エネルギーがいる」と言及。県庁職員を、敵に回す話を実現した斎藤氏はスゴイと語ります。 MC鈴木「この話が、今回の一連の話に繋がって……」 橋本氏「もちろん全部が全部とは言わないですよ。だけど、1つの大きなきっかけにはなっていると思います」 外郭団体については、地方自治体職員の生涯年収が低いので外郭団体を作った経緯もあるとMC鈴木。「有権者からすると『天下りをなくせ!』というロジックになるが、それだけをやると本当に人材が来なくなる」という考えを示しました。 橋本氏は「本当に必要な外郭団体は当然必要だからそのままでいい。(職員の)生涯年収を調整するための組織になっているとしたら、これはやっぱり大問題で論外。本来であれば、職員の給与削減もいいけど、定年までの間に、相応の対価がもらえるように公務員の制度を変えていかなければいけない」と主張しました。 一方、橋本氏は「県職員は天下り規制されて嫌だなあとふんわりと思う人はいたとしても、若い職員はそんなこと考えない。はるか未来の話だし」とコメント。天下り規制に関して、反発が大きいのは幹部だと指摘しました。「あと何年で俺がそこに行くのに」と思っていた方が、知事への不満が高まっているのではないかなと推察しました。