【居心地のいいラウンジチェア3選】たった一脚で洗練の住まいへ
たった一脚でも、住まいを洗練の空間へと昇華させてくれる「名作」と呼ばれる美しき椅子。今回は読書に映画鑑賞と、ひとり時間に充足感もたらすラウンジチェアの名作を厳選紹介 【写真】居心地のいいラウンジチェア5選
フランコ・アルビニ&フランカ・ヘルグの 「トレ ペッツィ」ラウンジチェア
イタリアのモダンデザインを牽引した建築家・デザイナーのフランコ・アルビニと、共同制作者であったフランカ・ヘルグによって1959年にデザインされた「トレ ペッツィ」ラウンジチェア。ゆったりと体を預けられるハイバックスタイルで、それぞれのパーツは彫刻的なフォルムを描き、空間での存在感も抜群だ。
中でも目を引くのが、フレームのスチールパイプのデザイン。左右のアームの先端部分は、スチールパイプが弧を描くように曲げられており、優れた造形美の中に、さりげない遊び心を添えるイタリアンモダンらしさが感じられる。張り地はモダンな空間にも似合うレザーや、柔らかな印象のファブリックなど、豊富な素材とカラーからセレクト可能。 「トレ ペッツィ」ラウンジチェア¥902,000~/カッシーナ カッシーナ・イクスシー 青山本店 TEL. 03-5474-9001
ミース・ファン・デル・ローエの 「バルセロナチェア」
モダンデザインのアイコン的存在となっている「バルセロナチェア」。デザインを手掛けたのは、ドイツのバウハウスで最後の校長を務めた近代建築の巨匠、ミース・ファン・デル・ローエ。1929年のバルセロナ万博の際、王族が腰掛けるための椅子として製作されたもので、ミース・ファン・デル・ローエの名言「less is more」(レス・イズ・モア=より少ないことは、より豊かなことである)を体現するシンプルな構造と、エレガントな佇まいで魅了する。 背もたれからX字にクロスする脚へとつながるクロームスチールのフレームは、職人の手で丁寧に磨き上げられており、優美な曲線を描くのが特徴。そのフレームのカーブに沿うようにデザインされている革張りのシートクッションと背もたれのクッションには厚みがあり、預けた体をしっかりと支えてくれる。同シリーズのスツールもあり、オットマンとして組み合わせて使うのもおすすめ。 「ミース ファン デル ローエ コレクション バルセロナチェア」¥1,474,000~/ノルジャパン