牧島輝「芝居とアートの相乗効果は“かなりある”」初個展を前に想いを語る
昔の自分が羨ましい(笑)
――絵はいつごろから描いていたのですか? 牧島さん 幼稚園の頃から好きでした。絵が好きだったので、親が絵画教室に連れて行ってくれたこともありましたが、それよりも自分で好きなものを自由に描くほうが好きでした。机とか教科書の端とか、どこにでも絵を描いてしまうような子どもでした。 ――小学一年生のとき絵が受賞されたそうですね。ネットで作品を拝見しましたが、子どもの絵とは思えないステキなアートでした。 牧島さん ありがとうございます! 自分でも昔の自分が羨ましくなります(笑)。当時から、自由に楽しく描いていた気がします。とにかく絵を描くのが好きだったのです。
芝居とアートの相乗効果は「かなりある」
――お芝居とアート制作の相乗効果はありますか? 牧島さん かなりあると感じています。お芝居に入り込むと、気持ちがごちゃまぜになることもあるのですが、描くことでモヤモヤしたものをアウトプットできるのです。アートで発散することで、抱え込みすぎずにすむので、心の健康にとってもいいなと思います。 また、舞台も空間芸術で、色味とか立ち位置とかいろいろなバランスが考えられて作品になっているのですが、これも絵と共通している部分だと思います。絵を描いているとき、次の芝居はこんな色味のイメージでやってみたいと感じることもあります。 ――色でお芝居のイメージをされるのはユニークですね。 牧島さん そうかもしれませんね。色味の感じとか音の色とか、自分のなかにしかないイメージなので、なかなか言語化するのが難しいのですが、お芝居とアートの相乗効果はすごくあると思います。 ――アートはゼロから生み出す作業ですが、創作のストレスを感じることはありませんか? 牧島さん 好きなときにしか描かないので、ストレスにはなりません。何かひらめいたとき、感じたとき、僕は脚本家さんのように文章にはできませんが、絵と色でなら表現できます。ゼロから一にするアート制作はすごく楽しいです。 ――最後に、個展を楽しみにしているファンのかたにメッセージをお願いします。 牧島さん 念願の個展を開催できるということで、自分が一番楽しみにしているのですけど、みんなも同じぐらい楽しみにしてもらえたらいいなと思います。いつも役者として表現する姿は見てもらっていますが、「牧島」として自分自身の表現をするのは新しい試みなので、僕の頭の中をのぞいたような気持ちになれると思います。ぜひ会場に足を運んでいただけたらうれしいです。 ――ありがとうございました!