なぜ「ちょっと古いクルマ」は心地よい?──クルマとファッションと若者を繋ぐ『Car City Guide(CCG)』で愛車探し。
いまInstagramを中心に若者3人が立ち上げた『Car City Guide(CCG)』が人気を集めている。ディーラーでも専門ショップでもない、いまどきなクルマの選び方とは? 「カー・マッチングサービス」を中心に事業を行なっている彼らの活動について、興味深い話がたくさん聞けたのでさっそく紹介しよう。 【写真】CCGって一体なんだ?
『Car City Guide』って何だ?
──本日はよろしくお願いします。まずCCGの活動について教えてください。 中村 まず『Car City Guide』(https://www.carcityguide.info/)というメディアがあって、その中にいくつかサービスがあるという感じです。そのひとつがクルマのマッチングサービスで、クルマを売りたい人と買いたい人をお繋ぎするというものですね。その他は、クルマで行けるスポットの紹介や、それにまつわるコラムなどを発信しています。また、この店は様々なグッズ販売のほかイベントスペースにも活用していて、最近はキーホルダー作りのワークショップを開催しています。 ──このような新旧の様々なプロダクトを扱う雑貨店は、東京でも感度が高いエリアで見かける印象がありますが、雑貨と「クルマ」が繋がっている感覚が面白いですね。 中村 クルマも雑貨も、同じプロダクトの延長線という感じです。クルマだからと“大袈裟”に捉えてはいないですね。 ──お店のある用賀周辺は、東京の住宅街の割には広めの駐車場多く、クルマユーザーにとっては便利なエリアだと感じました。この場所に決めた理由はありますか? 中村 この場所は特にこだわって決めたわけでないですが、家と近いところに拠点が欲しかったんです。デザイン事務所もやっているので、当初は半分事務所、半分お店という計画でしたが、いつの間にか9割お店になってました(笑) ──CCGの活動は非常に面白い試みだと思いますが、この事業を立ち上げたきっかけは何かあったのでしょうか? ホタカ 「クルマの趣味」というと、専門性が高い人たちだけが個々で楽しんでいる印象がありました。どこか排他的と言いますか……。もともと3人ともクルマが好きで、また美大のデザイン系出身ということもあり様々な表現が出来るので、クルマ好きだけでなくファッションなどに興味を持つ若い世代とクルマを繋ぐ役割を考えました。 ──3人とも美大なんですね! 私もそっち系なのでなんとなく親近感湧きました(笑) 中村 CCGの3人のうち2人はプロダクトデザイン、もう1人は建築デザインの出身です。元々、それぞれ別の会社に勤めていたのですが、コロナ禍中は3人それぞれのクルマで遊んでいたんです。クルマでしか出掛けられなかったですから。そんな最中、都内でもクルマで遊ぶことって意外と出来るんだな、と実感したのが立ち上げのきっかけです。最初にコンセプトワークをしっかりして、方向性をがっつり決めました。