【膣の不快感】かゆみ・ヒリヒリ・性交痛…その理由と最善の治療法を英医師が解説
膣の乾燥が性行為に与える影響
膣が乾燥しているときは、「セックスに不快感や痛みが伴うかもしれません」とノックス。「オーガズムに達しにくくなる可能性もあります」。歩くこと、運動すること、座ることはもちろん、下着を履くことさえ辛く感じるかもしれない。
膣の乾燥の治療法
では、膣の乾燥を和らげるには? 膣用の保湿液を毎日塗って膣周辺を潤滑させれば、不快感が減ってくる。ボーンのイチ押しはオーガニック・デリケートゾーンコスメブランドYESの商品。でも、同様の商品は星の数ほど出回っている。 他の部位の皮膚と同様、膣周辺の皮膚を頻繁に保湿すれば、その細胞が本来の潤いを取り戻すので、症状の発現を遅らせたり悪化を防いだりといったことが可能になる。 ボーンによると、閉経前後や産後のエストロゲンの減少に伴って膣が乾いているときは、産婦人科で膣用エストロゲン剤の使用可否を聞いてみるといいかもしれない。「膣剤か外陰と膣内に塗るクリームで、エストロゲンの量を少しだけ増やします」 「セックスの前と最中は潤滑ゼリーで膣の乾燥を和らげましょう」とノックス。「そうすれば膣本来の細菌バランスが保たれますし、カンジダや細菌性膣炎などの発症リスクも下げられます」 ただし、「一般的な潤滑ゼリーの中には乾燥気味の肌をヒリヒリさせるものがあるので気を付けましょう」と話すボーンは、この問題を避けるため、ウォーターベースでグリセリン不使用の潤滑ゼリーを勧めている。
最後に
「まず、この問題を抱えているのは自分だけじゃないという安心感を持つことが大切です」とボーン。「膣が乾燥してしまう女性は多いですが、対処法も最低限の緩和ケアから治療薬までいろいろあることを忘れないでくださいね」 ※この記事は、イギリス版ウィメンズヘルスから翻訳されました。