「サファリ」の伝統を継ぐ 新型 日産アルマダ 北米で発表 世界制覇を掲げる3代目 3.5L V6で425ps
旧サファリの伝統を継ぐフルサイズSUV
「世界制覇」を掲げる3代目アルマダを、日産はアメリカで発表した。最新技術を積極的に取り入れ、オンロードでの快適性を高めつつ、プロ-4Xグレードでは悪路性能も大幅に向上させたとしている。 【写真】世界制覇を掲げる3代目 新型 日産アルマダ レクサスGXとLX 懐かしのサファリも (105枚) アルマダは、70年以上の歴史を有する日産パトロール(サファリ)の伝統を継ぐ、フルサイズSUV。同じタイミングで、並行開発された新型パトロールもアラブ首長国連邦で発表されているが、技術的には多くを共有している。 厳格な基準を満たしつつ、ターゲット市場のニーズへ合致させるべく、アルマダはパトロールとは異なる仕上げにあるとのこと。日産のSUVラインナップのフラッグシップ・モデルに据えられ、北米では2024年後半から販売が始まる。 3代目アルマダを詳しく見ていこう。大型SUVの背骨となるフレームは新開発で、ねじり剛性は25%、横剛性は57%、先代から強化。乗り心地と静寂性が改善された。 北米仕様のトリムグレードは、SVとSL、プロ-4X、プラチナ、プラチナリザーブという5種類を用意。後輪駆動か四輪駆動を選択できるが、プロ-4Xでは後者のみとなる。 この中で日産が推すのが、プロ-4Xという新設定のグレード。前例のないオフロード性能を実現したとしている。275/60 R20という大径のオールテレーン・タイヤを履き、ボディ底面へスキッドプレートが装備される。
車高調整式エアサスが標準のプロ-4Xを新設定
このプロ-4Xでは走破性を高めるため、フロント側が専用デザインになり、深いアプローチ・アングルを確保。電子ロック・ディファレンシャルと、アダプティブ・エアサスペンションも採用する。 エアサスは車高調整が可能。最も高くすれば、通常のアルマダより最低地上高は2.1インチ(約53mm)増しの、9.6インチ(約236mm)を得られるとのこと。 ボディと路面が接するアングルは、フロント側のアプローチで33.0度。ホイールベース間のブレークオーバーで25.5度、リアのデパーチャーは24.5度が主張される。急勾配での走行を支援する、ヒルディセント・コントロールも備わる。 またプロ-4Xでは、8種類のドライブモードを実装。ノーマルかエコ、スポーツ、トー(牽引)、スノー、サンド、ロック、マッド&ロット(ワダチ)から、状況に応じたモードを選択できる。 オフロード・インフォメーション・ディスプレイも装備。ボディの傾斜角、スリップ量、ステアリング・アングルを、リアルタイムで確認できる。 ボンネット直下の状態をカメラで映し出す、インビジブル・フードビューも新しい。3Dインテリジェント・アラウンドビュー・モニターは、インフォテインメント用モニターの映像を回転させて、任意の角度から周囲の状況を確かめられるという。 見た目も通常のアルマダとは差別化。各部にロゴが配され、レッドの差し色でコーディネート。フェンダーアーチモールとミラーカバー、ルーフレール、フロントグリルはブラックで統一される。