火傷で下半身は包帯グルグル巻き…車イス送検の77歳男「50代夫婦をメッタ刺しか」逮捕直後の戦慄姿
逮捕直後、警察署から出てきた容疑者の姿に本誌カメラマンは衝撃を受けた。 脚などの下半身や手は包帯でグルグル巻きに。車イスに乗り一人では歩行困難。警察官に身体を持ち上げられ護送車に乗り込んだのだ――。 【衝撃姿】火傷で包帯グルグル巻き…車イスの77歳男「夫婦をメッタ刺しか」逮捕直後の戦慄写真 12月25日に戦慄の姿で送検されたのは、千葉県柏市に住む職業不詳・酒巻馨容疑者(77)だ。住宅に火をつけたとして、現住建造物等放火の疑いで酒巻容疑者に逮捕状が出たのは12月18日。翌19日夕方5時過ぎ、火災現場から約15㎞離れた千葉県印西市内のあぜ道で行方がわからなくなっていた酒巻容疑者が発見される。 「近隣住民から『不審な車が停まっている』という110番通報を受け、警察が現場に駆けつけたんです。警察官が運転席にいた酒巻容疑者に職務質問しようとすると、車は急発進。警察官をひこうとしたため、公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕されました。 身元がバレるのを恐れたのか、車のナンバープレートの一部はテープで隠されていたそうです。当時、酒巻容疑者は下半身や腕などに火傷を負っていました。そのため一時的に釈放され近くの病院へ入院。12月23日に退院となったため、千葉県警捜査1課があらためて逮捕したんです」(全国紙社会部記者) ◆「自分も死のうと思った」 自宅に火をつけたとされる酒巻容疑者。なぜトラブルを起こしたのだろう。 「逮捕のキッカケとなったのが、12月18日夕方6時ごろ自宅敷地内で倒れているのが発見された50代の夫婦です。『血だらけで人が倒れている』という近隣住民の通報を受けた警察官が夫婦を発見した約10分後、約650m離れた酒巻容疑者の自宅などから火災が発生します。当日は風が強く8棟が全焼し2人がケガを負いました。酒井容疑者は『(放火し)自分も死のうと思った』という趣旨の発言を警察にしているそうです。 警察によると、酒巻容疑者は不動産会社を経営する夫妻にお金を貸しており、以前から金銭トラブルになっていたといわれます。警察に発見された時、夫妻はすでに心肺停止状態。胸や背中を刃物でメッタ刺しにされた2人の死因は、出血性ショックでした。強い殺意がうかがえます。夫妻の自宅内にも争った形跡があり、2人は血だらけになりながらも助けを求めようとしたのか自力で屋外に出たようです」(同前) 金銭トラブルから、殺害事件に発展するケースは多い。注意すべき点はどこにあるのだろうか。神奈川県警元刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏が解説する。 「過去に数百万円の貸し借りがあったようですが、警察やこれまでの報道によると今回のトラブルでは、酒巻容疑者が夫妻に貸していたのは10万円ほどだとか。多くても数十万円だったようです。なかには貸したのではなく、預けていただけという情報もあります。しかし、年金暮らしの高齢者と現役世代の若い人では同じ10万円でも価値が大きく違うんです。 毎月数十万円の収入がある現役世代にとって、10万円の貸し付けは殺害など重大な犯行の動機にはなりづらいでしょう。しかし大きな収入を見込めない高齢者にとって、10万円は大きな金額です。返済されなければ、そのまま生活の困窮につながります。若い世代は『これぐらいの金額なら』という軽い気持ちで、高齢者からお金の貸し借りをすべきではないでしょう」 前述した事件で、警察は夫妻が亡くなった事件についても酒巻容疑者が関与しているとみて捜査を進めている。
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