米ボーイング、11月ジェット機納入が13に大幅減 ストが影響
[シアトル 10日] - 米航空機大手ボーイングが10日に発表した11月の納入機数は、工場のストライキが影響し、前年から大きく落ち込んだ。 納入機数は商用ジェット機13機で、前年同期の56機から大幅に減少した。737型が9機、777型貨物機が2機、787─9型が2機だった。米ユナイテッド航空に「737MAX」機2機と787型機1機を引き渡した。 月間の受注は49件で、34件が737型機。キャンセルは14件だった。年初からの総受注は427件。キャンセルを差し引いた純受注は370件。 欧州の競合であるエアバスの11月の航空機納入実績は前年同月と比べて少なくとも25%増えて80機を超えたもよう。 ボーイングは737MAX機の生産を再開した。このニュースはロイターが9日、最初に報じた。同社は第1・四半期から第3・四半期にかけて数十億ドルの手元資金を使い果たしたため、737型機の生産を月38機まで増やし、収益を確保しようとしている。 サウスカロライナ州での787の生産はストの影響を受けなかったが、サプライチェーン(供給網)の問題でワイドボディ機の納入はわずか2機にとどまった。 同社は、生産再開に向けて慎重なアプローチをとっており、品質や安全性、従業員の訓練を優先しているため、納入数に影響が出たとしている。