【バレー】パリで戦うビーチバレーボール女子日本代表の妻へ長谷川徳海がエール「とにかく楽しみきってほしい」
「家の中は花束でいっぱい」とほほえむ夫が妻へ送るエール
コンチネンタルカップの決勝当日は勤務先の都合や自身の練習もあり、視聴できたのは最後のゴールデンマッチだけだった。その試合直前、妻から電話が入ったと徳海さんは明かす。 「珍しいんですよ。お互いにワールドツアーなどに遠征したら、ほぼ連絡を取り合わないので。ですが電話がきて、相手チームのことを話し合って、僕からも試合を見て感じた印象を伝えました。声を聞いたらいい感じだったので、『これはいけるな』と思いながら試合を見ていました。ほんとうにいい顔をしてプレーしていましたよね」 結婚して10年近く。夫婦そろってビーチバレーボール界の第一線に立ち、「チャンスがあるからには頑張る」と口にする妻のオリンピックへの思いをずっと聞いてきた。それがかない、大会本番を迎えるまでの間、徳海さんはこれまでとは違う感覚を味わった。 「(7月上旬は)壮行会や報告会で、本人はほとんど家にいなくて。それに、家の中は芸能人のご自宅のようにたくさんの花束でいっぱいなんですよ(笑) それもいいな、と思います。滅多に経験できることじゃないでしょう?」 パリオリンピックの期間は「猫の世話があるため」、徳海さんは日本からパートナーの戦いを見守るという。 「僕自身はオリンピックに出たことはありませんが、お祭りだと思うので。とにかく楽しみきってほしいですね。特別な舞台や責任感にそれほど固執せず、ノリノリでプレーしてくれたらなと」 花の都で行われるスポーツの祭典でも、いい顔を。そう願っている。 (取材・写真/坂口功将)
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