タヌキに守られた昭和の風景 新5千円札デザインの「ノダフジ」も 大阪・野田 長屋が息づくまち 関西の路地
鈴木さんは「平成22年に商店街は解散。町の中心地としてにぎやかな場所でした」と懐かしむ。通りを注意深く見れば、病院や薬局、元店舗らしき古くて立派な建物がそこかしこに点在し、商店街の名残を留めていた。
「大きなお屋敷も石畳の路地もどんどん姿を消している。保存地区じゃないから仕方ないわ」
そう言いながらも生まれ育った野田まちに愛着を感じる鈴木さん。歴史や魅力を発信し続けている。(北村博子)
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大野町通りにある和菓子店「浪花屋菓子舗」で、野田のまち歩きマップ付きガイド冊子を販売。1冊200円。また「野田まち物語」のホームページでは野田周辺の見どころやエリア情報を紹介している。