サッカー大津、全国2冠へ出陣 全国高校サッカー選手権28日開幕
ファイナルは一進一退の攻防が続く中、前半終了間際のミドルシュートで先制。後半は山下が持ち前の決定力で2得点。守備陣も集中力を切らさなかった。 ◆3回戦の流通経大柏が最初の関門か 全国選手権展望 大津は28日に開幕する第103回全国高校選手権で二つ目のタイトルを狙う。全国選手権は第76回、第80回、第87回で8強入り。2022年の第100回大会では初めて8強の壁を突破し、準優勝を果たした。 今大会は全国トップクラスの攻撃力を誇り、優勝候補の一角として大会に臨む。攻撃陣の柱は得点感覚に優れたFW山下景司。長身のMF兼松将と2トップを組むことが多く、連係は成熟している。 MF陣は層が厚い。U-18日本代表の嶋本悠大が中盤を支配し、巧みなパスやシュート力で攻撃を支える。MF畑拓海とともに、球際の強さでボール奪取にたけている。攻撃の起点はチーム一の俊足で右サイドハーフの舛井悠悟。ベンチにも、試合の流れを変える力がある選手が控える。
DFラインは強気のハイラインを貫く。積極的にプレスをかけ、簡単にはゴール前に進入させない。センターバックで身長190センチの五嶋夏生と、2年生でU-17日本代表の村上慶はともに危機察知能力が高い。 29日の1回戦で、17年ぶり2度目の出場となる福井商と対戦する。福井商は県大会決勝で6連覇中の丸岡に競り勝った。自ら主導権を握るスタイルにかじを切って攻撃力が向上。県大会では4試合で29点を挙げた。 同じブロックで最大のライバルは、3回戦で当たる可能性がある流通経大柏(千葉)だ。プレミアリーグ東地区で終盤まで優勝を争い、4位。最激戦区の千葉県大会を勝ち抜いた。J1湘南入りするサイドバックの松本果成らタレントが豊富で総合力は高い。 大津はプレミアリーグでさまざまな試合展開を経験した強みがある。「勝てるものは全部勝ちたい」と五嶋主将。ファイナルの大舞台で快勝した自信を胸に、首都圏へ乗り込む。