玉城デニー知事「急いでやる理由が分からない」 辺野古新基地の軟弱地盤改良工事の着手巡り
沖縄県名護市辺野古の新基地建設で沖縄防衛局が大浦湾側の軟弱地盤の改良工事に着手したことを受け、玉城デニー知事は28日、「急いでやる理由が分からない。公有水面埋め立て法に基づいて工事の状況をチェックしていく」と語った。 【写真】軟弱地盤の改良工事のため沖縄県名護市の大浦湾の海底に砂を敷く作業を始めるトレミー船 防衛局に具体的な工事の進め方などを問い合わせていたが十分な情報がなかったとし「砂ぐいを打ち込む作業に進むのだろうと思うが、サンゴの移植状況など環境保全に努めているのかを注視したい」と述べ、対話による解決策を探る考えを示した。 政府が昨年12月に地盤改良に伴う設計変更申請を代執行で承認して以降、改良工事に取りかかるのは初めて。この日は午後1時46分ごろ、海底に砂を敷くための「トレミー船」と呼ばれる船に砂を運搬する様子が確認された。