小学生のお年玉、どう管理する? 平均総額2万円以上! 子どもの金銭感覚を養う上手な方法とは
■お年玉をきっかけに、親子で一歩進んだマネー教育を ――お年玉をきっかけに、子どもにお金について考えてほしいと思っているのですが、何かよい方法はありますか? 小学校高学年以上、早くて中学年くらいであれば、一歩進んだマネー教育として、子ども名義の銀行口座を作ってお年玉を預けることをお勧めしています。 先ほどは、お年玉の一部を子どもに渡して残りは親が管理するというやり方についてお話しました。ただ、学年が上がってくると、お年玉のほとんどを親に渡すことに対していろいろ不満を持つようになる子もいます。であれば、お年玉の中から自由に使えるお金とは別に、数千円~1万円程度、将来的に何か必要になったときのためのお金として銀行口座に預けて自分で管理させるのも一つの手です。 例えば、全部で3万円のお年玉のうち、1000円は自由に使えるお金として子どもの手元に置いておき、5000円は子どもの銀行口座、残りは親が管理するという形です。 銀行口座の開設は、銀行の仕組みを親子で話す機会にもなります。「家に5000円を置いていても増えないけれど、銀行に預けておくとほんの少しだけ“利息”というものが付く。その理由はね……」といった話ですね。自分の口座を作ってお年玉の一部を毎年貯めるようになると貯金が増えていくのが楽しみになりますし、自分のお金を自分で管理する「自己責任」も学べます。 銀行口座はインターネット経由でも開設できますが、可能であれば一緒に銀行に行って口座開設の手続きをするのがお勧めです。銀行がどんなところか、銀行員はどんな風に働いているのか、そんな様子を見ることも教育的効果があると思うからです。普段忙しい親御さんでも、年末年始であれば多少は時間が取れるのではないでしょうか。 ■現金でもキャッシュレスでも感謝の気持ちを伝えることが大事 ――最近は、お年玉をキャッシュレスでもらうことも増えています。 「お年玉がキャッシュレス」という話は、徐々に増えてきていますね。渡す側がキャッシュレスを希望すれば、それは仕方ないと思います。わざわざピン札やポチ袋を用意する必要がなく、渡す側にとってはキャッシュレスのほうが便利ですから。この流れは、今後も続いていくだろうと思います。