【中間決算おさらい】国内アパレル関連大手12社の注目トピックを解説
オンワードホールディングス(2025年2月期上期)951億200万円
2025年2月期第2四半期(2024年3月~2024年8月) 売上高:951億200万円(前期比5.2%増) 営業利益:52億5500万円(同4.6%増) 親会社株主に帰属する当期純利益:41億800万円(同43.5%増) <主なトピック> ・酷暑に対応した機能性商品の好調やOMOサービス「クリック&トライ」の利用拡大などにより売上高が前期比8%増。第2四半期としては、2008年2月期以来17期ぶりに全段階利益で黒字転換を実現。 ・ブランド別では、「アンフィーロ(UNFILO)」が92.1%、「カシヤマ(KASHIYAMA)」が38.5%、「チャコット・コスメティクス(Chacott COSMETICS)」27.1%増と大幅伸長。23区、五大陸、ペットパラダイスといった基幹ブランドも堅調に推移。 ・アンフィーロの新ライン「UNFILO DENIM」が始動。 <下期の注目> ・「最もハイエンド」と位置付ける新ブランド「セアン」がデビュー。 ・資本業務提携してきたウィゴーの全株式を取得し、完全子会社化。 ・2025年卒採用から、初任給を従来比3.3万円増となる24万円まで引き上げ。 2025年2月期通期連結業績予想 売上高:2100億円(前期比10.7%増) 営業利益:125億(同11.0%増) 親会社株主に帰属する当期純利益:82億5000万円(同24.8%増)
TSIホールディングス(2025年2月期上期)752億3000万円
2025年2月期第2四半期(2024年3月~2024年8月) 売上高:752億3000万円(前期比2.7%増) 営業損失:2億2100万円(前年同期は5億3200万円の黒字) 親会社株主に帰属する当期純損失:1億6700万円(前年同期は16億800万円の黒字) <主なトピック> ・増収減益ながら、売上高、営業利益、純利益の各項目で計画を達成。想定を上回るペースで構造改革の効果が現れた。 ・ブランド別では「ステューシー(STUSSY)」「イレーヴ(YLEVE)」「セブンバイセブン(SEVEN BY SEVEN)」などが好調。一方、主力ブランドの1つである「パーリーゲイツ(PEARLY GATES)」は減収。 ・日本ファッション・ウィーク推進機構の新理事長にTSI HD 下地毅社長が就任。 ・「ジャックバニー(Jack Bunny!!)」から、新ライン「ジェービープラスイー(jbplse)」がデビュー。 ・「ヒューマンウーマン(human woman)」から新ブランド「わごな(wagona)」がデビュー。 <下期の注目> ・2025年2月末までを目途に本社人員約20%を削減。 ・プラ製ショッピングバッグを有料化。順次紙製ショッピングバッグに変更。 ・セレクトブランド「ローズバッド(ROSE BUD)」をビーズインターナショナルに譲渡。 2025年2月期通期連結業績予想 売上高:1600億円(前期比3.0%増) 営業利益:20億円(同13.6%増) 親会社株主に帰属する当期純利益:40億円(同17.5%減)