【中間決算おさらい】国内アパレル関連大手12社の注目トピックを解説
アダストリア(2025年2月期上期)1442億300万円
2025年2月期第2四半期(2024年3月~2024年8月) 売上高:1442億300万円(前期比8.5%増) 営業利益:99億1500万円(同3.8%減) 親会社株主に帰属する当期純利益:69億4800万円(同2.0%減) <主なトピック> ・売上高が前年同期比8.5%増の1442億円と増収だった一方で、営業利益は同3.8%減となる99億円で着地。原材料価格の高騰や円安などが利益を押し下げ、減益となった。 ・繊研新聞社が全国ファッション専門学校生を対象に実施した「就職意識調査」の結果、「注目している企業」部門でアダストリアが1位に。 ・アメリカ事業では、景気の不透明感で卸売事業が苦戦。インフレによるコスト増もあり減収減益。 ・「トゥデイズスペシャル(TODAY'S SPECIAL)」と「ジョージズ(GEORGE'S)」を取得。 ・子ども服ブランド「メルニー(merruny.)」がデビュー。 <下期の注目> ・下期で前期比5%程度の値上げを実施。上期の減益を踏まえ、利益確保を目指す。 ・自社製品における中国生産の割合を減らし、徐々にASEAN生産にシフト。ASEAN生産は9月現在で全体の3割弱まで進んでおり、下期以降更に推進していくことで、原価の低減と利益率の向上を図る。 ・自社ECの名称が「ドットエスティ(.st)」から「アンドエスティ(and ST)」に変更。 2025年2月期通期連結業績予想 売上高:2900億円(前期比5.2%増) 営業利益:190億円(同5.5%増) 親会社株主に帰属する当期純利益:127億円(同6.0%減)
ワールド(2025年2月期上期)1101億1300万円
2025年2月期第2四半期(2024年3月~2024年8月) 売上収益:1101億1300万円(前期比6.8%増) 営業利益:80億3300万円(同39.2%増) 親会社の所有者に帰属する当期利益:46億6900万円(同41.9%増) <主なトピック> ・全ての利益段階において増収増益を達成。 ・ブランド事業・デジタル事業・プラットフォーム事業の全セグメントが増収で着地。 ・ブランド事業では、2024年春夏シーズンの在庫が計画を超過するなど課題を残し、コア営業利益が3事業で唯一の計画未達と伸び悩んだ。 <下期の注目> ・赤字続きのライトオンにTOBを実施。経営再建を目指す。 ・日本最大のバッグシェアサービス「ラクサス(Laxus)」を運営する子会社 ラクサス・テクノロジーズが上場。 ・通期では増収増益の見通し。コア営業利益はIFRS適用後最高益更新を見込む。 2025年2月期通期連結業績予想 売上収益:2300億円(前期比13.6%増) 営業利益:155億円(同29.1%増) 親会社の所有者に帰属する当期利益:85億円(同25.6%増) ※2024年2月期は2023年4月~2月の11ヶ月間