【中間決算おさらい】国内アパレル関連大手12社の注目トピックを解説
ユナイテッドアローズ(2025年3月期上期):682億6500万円
2025年3月期第2四半期(2024年4月~2024年9月) 売上高:682億6500万円(前期比11.9%増) 営業利益:29億5300万円(同66.4%増) 親会社株主に帰属する四半期純利益:18億9800万円(同33.1%増) <主なトピック> ・売上高、各利益ともに前年超え。上期実績や出店計画の修正などを踏まえ、2025年3月期通期の連結業績予想を上方修正。 ・既存店売上高は前年同期比12.8%増と好調に推移。自社ECの売上も同40.4%増と大きく伸長。 ・コーエンは増収減益。セール販売の拡大などが利益を押し下げた。 ・コーエンから新ブランド「ロネル(RONEL)」がデビュー。同社では「コーエン(coen)」に続く2ブランド目。 ・ディレクターに辺見えみりを迎えた新ブランド「コンテ」が始動。 ・シンガポールでの本格的な商品展開を開始。 ・26歳四谷奈々可をディレクターに起用したウィメンズブランド「アティセッション」が本格始動。 <下期の注目> ・靴磨き店「ブリフトアッシュ」運営会社の全株取得。18年ぶりのM&A。 ・中国大陸初の直営店を出店。中国最大の総合オンラインショッピングモール「天猫(Tmall)」への旗艦店オープンも予定。 ・韓国発バッグブランド「オソイ(OSOI)」の日本国内独占販売権を取得。2025年中のブランド単独出店も予定。 ・越境ECサイト「タバヤ ユナイテッドアローズ(TABAYA United Arrows)」を開設。日本の日用品や工芸品を展開。 2025年3月期通期連結業績予想 売上高:1509億6000万円(前期比12.4%増) 営業利益:77億円(同14.2%増) 親会社株主に帰属する当期純利益:45億3000万円(同7.1%減)
ワークマン(2025年3月期上期):657億円9500万円
2025年3月期第2四半期(2024年4月~2024年9月) 営業総収入:657億円9500万円(前期比0.3%増) 営業利益:119億2700万円(同0.5%減) 中間純利益:75億3000万円(同1.0%減) <主なトピック> ・2024年9月末時点で前期末比10店舗の純増。 ・営業利益、純利益は微減だったが、これらを含む全利益項目で計画を上回って着地。 ・猛暑やまとまった雨の影響で夏物衣料やレインウェアの需要が高まり、ファン付きウェアは前年同期比14.9%増、レインウェアは同14.4%増と売上を拡大。 ・一般向けカジュアルアイテムが好調。特に2022年に参入を発表したウィメンズインナーは同378%増と大幅に伸長。 ・アウトドア関連商品は伸び悩み。アウトドアグッズは同38.2%減、アウトドアシューズは同5.5%減と落ち込んだ。 <下期の注目> ・「#ワークマン女子」の出店加速。2025年3月期上期時点で48店舗、下期で32店舗の純増を計画。 ・円安の進行に伴い、商品の改廃や一部商品の値上げで収益性を確保。 ・上期までは計画を上回る進捗。通期業績の上方修正は第3四半期の状況を見て検討。 2025年3月期通期業績予想 営業総収入:1385億6400万円(前期比4.5%増) 営業利益:236億3200万円(同2.1%増) 当期純利益:163億2500万円(同2.1%増)