【LEONモテ店大賞】事件は意外性のある店で起きている
高橋 意外性という観点からまず浮かぶのは、「こんなところに?」というロケーションが意外な店や、看板がないお店かな。それが予約の取りにくさと結びついているとさらに魅力的に見えますよね。たとえば、人気シェフの米澤文雄さんによるカウンター8席だけのレストラン「No Code」。紹介制だから予約は取りづらいんですが、難易度が高い分、連れていってくれた人の株はアガりやすい。 大石 私もちょっと予約がとりづらい店なんですが、意外性の観点から西麻布の「es」を挙げたいです。「スガラボ」でソムリエをしていた大城戸克徳さんが独立された3階建てのビルなんですが、1階がバー、2階がレストラン、3階がテラスというつくりで、なにしろ内装がゴージャス。店内にふんだんに使われた大理石だけでも一見の価値があり、総工費10億円超という噂も。1~3階は紹介制なんですが、地下1階のワインバーは会員制で、その会員権はなんと220万円なんですって。 長谷川 おお~、それは難易度が高いね(笑)。
児島 私のおすすめはそこまで行きづらくないので安心してください。「Asis's 50 Best Bar」で第5位にランクインして、名実ともに日本No.1のバーと言える「Benfiddich(ベンフィディック)」(新宿)の別館なんです。
秋山 私もそこは行きました。なにしろロケーションがすごいよね。オーナーバーテンダーの鹿山博康さんの言葉を借りれば「そこは新宿警察署の斜め向かいにある建立600年常圓寺のお寺の敷地。戦後高度経済成長期のビル乱立により取り残された、ビルとビルの狭間のドン突きに生き残る木造家屋の昭和遺産」ということなんだけど……ほんと、昭和の新宿って感じのビルの2階。 児島 今は月に1~2度、不定期にオープンしているので、まめにSNSをチェックする必要があるんですが、ここにエスコートしてもらえたら本当に感激すると思う。お酒好きの女の子なら、ですけれど(笑)。