どっぷりインディアンでのバイクライフを楽しんでいたある日、突然余命宣告を受けたとしたら…… 余命4日からのリハビリと復活
──新生インディアンとなる前、インディアンのアパレルなどが日本でも売られていました。 由美さん「結構、買いました。着るものから靴まで、見つけたら全部買うみたいな。今逃したら買えなくなるって思って。今は逆に正規ディーラーで買えるようになるなんて、夢みたいねって言ってます。探さなくても買えるねって」 なるほど、伊藤さんご夫妻のご自宅は素敵なレトロ・アメリカンなインテリアに囲まれ、そこいらじゅうにインディアンのグッズやウエアであふれています。
──そして、ついに新生インディアンのモーターサイクルが日本にも入ることになりました。 睦美さん「インディアンが復活したっていうニュースを見て、モーターサイクルショーを見に行きました。いつか買うぞって思ったけど、どこで買えるかも分からないし。そしたら茅ヶ崎にディーラーができたって聞いて、すぐ見に行って。小田原で試乗会をやるって聞いて、さっそく乗ってきて。またがった瞬間に、これに乗るぞって決めました」 睦美さんのインディアン熱が高まるとともに、由美さんもバイク乗りデビューします。
由美さん「私は54歳で小型二輪の免許を取りました。半年後に中型、1年半後に大型二輪を取りました。その頃はカワサキW650に乗っていたんですけど、インディアンの試乗会で乗ってみたんですよね。大型の免許取ってまだ2、3か月目くらいのとき。 初めてのアメリカンタイプのバイクで、大丈夫なのかしらとか思いながら、一時停止の時に一瞬倒れそうになったのを、バイクが持ち直してくれたんですよ。絶対今、自分のバイクだったら転けてたよって思うぐらい倒れたんだけど、こう、ふっと持ち上がってくれて。で、私にも乗れるかもって思いました」 ディーラーのかたがハンドルやレバーを小柄な由美さんに合わせて位置合わせをしてくれたことで、乗りやすさも加わって由美さんも買い換えを決意。夫妻の元にスカウトボバーとスカウトボバートウェンティが揃いました。