スタンダードチャータード、UAEでデジタル資産カストディサービス開始
スタンダードチャータードがUAEでデジタル資産カストディサービス
スタンダード・チャータード(Standard Chartered)が、アラブ首長国連邦(UAE)でデジタル資産のカストディサービスを提供開始したと9月10日発表した。英国のヘッジファンドの暗号資産(仮想通貨)およびデジタル資産部門であるブレバン・ハワード・デジタル(Brevan Howard Digital)が初のクライアントとなっている。 新興市場に特化したこの銀行は、デジタル資産の採用と金融規制に対する「バランスの取れたアプローチ」により、同国でビジネスを開始したと述べている。 「スタンダード・チャータードのグローバルな評判とこの分野への献身的な取り組みは、機関投資家による採用に意味のある信頼性の層を追加する」と、ブレバン・ハワード・デジタルのCEOであるガウタム・シャルマ(Gautam Sharma)氏は共同声明の中で述べた。 UAEは、バイナンス(Binance)、OKXなどからビジネスを誘致し、世界最大の暗号資産企業の一部を誘致するために懸命に取り組んでいる。また、湾岸地域で経済競争が激化する中、新しい形態のビジネスを誘致するために仮想資産規制の策定にも取り組んでいる。 さらにUAEは、昨年2月にアブダビにオフィスを開設したブレバン・ハワード(Brevan Howard)、ミレニアム・マネジメント(Millennium Management)、エクソダスポイント・キャピタル・マネジメント(ExodusPoint Capital Management)、ブルークレスト(BlueCrest)など、大手ヘッジファンドの誘致にも成功している。 スタンダード・チャータードは、より多くの機関投資家がこの資産クラスを採用する中、暗号資産分野への進出を拡大している銀行のうちの1行である。同行は、保管や取引を含む幅広いサービスを顧客に提供する2つの暗号資産会社、ゾディア・マーケッツ(Zodia Markets)とゾディア・カストディ(Zodia Custody)の支援者でもある。 ※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。 Standard Chartered starts custody services for digital assets in the UAE (Reporting by Hadeel Al Sayegh; editing by David Evans)
大津賀新也(幻冬舎 あたらしい経済)