関西大学奉拝船に乗り、黄色の法被を着て解説する天満天神御伽衆の女性メンバー（左）＝今年7月（関西大提供）

なにわの夏を彩る日本三大祭りのひとつ「天神祭」で、船渡御（ふなとぎょ）の船上で祭りの解説をするボランティア「御伽衆（おとぎしゅう）」を育成する講座「天満天神御伽塾」が今月末に開講する。天満天神御伽衆事務局の主催で祭りの由緒や歴史を伝える役目を担っているが、近年は会員が減少しているといい育成が急務になっているという。 御伽衆とは、戦国時代に大名らの話し相手を務めた文化人のこと。同天満宮の社僧が豊臣秀吉のもとで御伽衆をしたことにちなんで名付けたという。平成13年から活動している。 多い時は約30人が所属したが、高齢化やコロナ期間中の退会などで今年活動できたのは15人。派遣依頼は増えているが、依頼に応えられないケースも目立つという。講座は今月28日、10月12、26日、11月10、17日の5日間で計10回開催。成績優秀者には来年の祭りからガイドを任せるといい、講師役の一人で大阪天満宮文化研究所の高島幸次所長は「愛嬌（あいきょう）のある女性や話のわかりやすい男性は特に人気」と話す。 会場は大阪天満宮内「文華館」（大阪市北区）など。1講座千円（学生500円）。インターネット（2次元コード）から申し込む。先着20人。問い合わせは天満天神御伽衆事務局（050・5479・9325）。