中日・谷繁、今日にも最多出場試合記録を更新も、監督専任は、まだ無理?!
中日の谷繁元信・監督兼任選手(44)が、今日、28日からナゴヤドームで行われる阪神2連戦のいずれかでスタメン出場をして通算3018試合目をマーク、野村克也氏の持つ通算3017試合出場のプロ野球最多出場記録を更新する方向であることが明らかになった。今季、すでに2試合、マスクをかぶっているベテランの山井大介が先発する今日、28日が最有力。谷繁は、神宮球場で行われた25日のヤクルト戦で七回の守備から途中出場し通算3017試合出場のプロ野球最多出場記録に並んでいた。 「正直、実感はないが、光栄だし誇れる記録だと思う」 1989年に島根の江の川高校からドラフト1位で大洋(現在、横浜DeNA)に入団。1993年からレギュラーに定着しはじめたが、当初は、大魔神こと佐々木主浩のフォークを捕れずに試合から外されることもあった。それでもひたむきな努力を続け、1996年には3割をマーク、1997年からは3年連続2桁アーチを記録するなど、球界を代表するキャッチャーに成長した。2002年にFAで中日へ移籍し、度重なる故障に苦しみながらも、中日の正捕手の座を守り続けて、2014年よりヤクルトの古田敦也以来のプレーイングマネージャーに就任した。 ノムさんは、谷繁に記録に並ばれた際、「休みすぎ。昔のプレーイングマネージャーはもっと試合に出ていた」とメディアを通じて、らしい発言で苦言を呈したが、前半戦終了後に行った白井オーナーへの報告の際には、チームの最高トップから「記録を達成すれば、もっとチームは強くなるだろう。気が楽になるから、マネジメント(監督)に専任できる。2役は大変な労働です」と、暗に記録達成後は、監督業に専念することを薦められていた。 今季は、12試合にスタメン出場しているが、3勝9敗と分が悪い。慢性的な肩痛や、登録抹消することにもなったギックリ腰などに悩まされ、他球団からは「谷繁なら仕掛けられる」と、その弱肩につけこまれている。途中、“抑え捕手”として試合終盤にマスクをかぶる出番を自らの采配で作ってみたが、ストッパーの福谷浩司が逆に炎上してしまうなどうまくいかず、44歳の「捕手・谷繁」の限界は近づいている。 それでも、ノムさんの記録に並んだ試合では、8回二死一、三塁からヤクルトベンチがダブルスチールを仕掛けてきたが、谷繁は冷静にピッチャーへ返球。一塁走者の雄平を挟んで追加点を許さなかった。状況判断と視野の広さ。健在ぶりを示すかのようなプレーだった。