中日・谷繁、今日にも最多出場試合記録を更新も、監督専任は、まだ無理?!
大卒2年目(大商大からドラフト3位)の大型捕手である桂依央利が成長しつつあるが、まだレギュラーを力で奪い取ったとは言えない段階。谷繁のスタメン出場はだいたい3連戦や6連戦の最後で、その桂ら若手を休ませる意味でマスクをかぶっている。大野に4試合、山井に2試合と、信頼できるベテランで確実にゲームを取りにいくケースでも、若手へのお手本となるべきリードを披露している。チームの脇役戦力として、まだまだ欠かせない存在。この2連戦で最多出場試合の新記録を更新する方向だが、オーナーの監督専業指令をやすやすと受け入れられないというチーム状況もあるのだ。 「年々立場は違ってきますけれど、26年間、そういう思い(チームの勝利のためのプレー)でずっとやってきた」 谷繁もそう言う。 現在、チームの借金は「11」に膨らみ最下位だが、まだ首位とは7ゲーム差。夏場から9月にかけて強いのが豊富な練習量に支えられている中日のチームカラーで、谷繁が満身創痍の44歳の体にムチを打ちながら、出場機会を自らに指令しなければならない場面は、この先減ることはないだろう。混セと、若手捕手の突き抜けのなさが、谷繁のさらなる記録更新につながっていくとも言えるが、まだまだ監督専任とはいかないようである。