91歳ひとり暮らし、生前に大切にしていた「台所」。お金をかけずに心地よさを追求
78歳でX(旧Twitter)を始め、フォロワー数は20万人超え、シニアインフルエンサーの大崎博子さんが91歳で亡くなったのは2024年7月23日のこと。亡くなる前日までXで日々の食事を投稿していました。そんな大崎さんにとって、日々の食事をつくるために毎日立つ台所は大切な場所だったといいます。「自分の好きなように生活する」を大事にしてきた台所について、生前の大崎さんが語ったインタビューを紹介します。 【写真】大崎さんが大切にしていた台所
心地よく暮らす知恵が詰まった博子さんの台所
20年以上住んでいる、練馬区にある都営住宅団地。間取りは57平米の2DKで、ひとり暮らしには十分な広さです。ダイニングには光がたっぷり入るので、気分も明るくなります。 台所は白を基調としたシステムキッチンで、決して広くはないですが、なんでも自分の手の届くところにあるので、使い勝手がよく気に入っていますよ。シンクを背にすると、すぐに冷蔵庫とキッチンラック。キッチンラックには普段使いのお皿やグラスを一式収納しています。 今は無理なく、楽しく過ごせることがいちばん。そのためには、できるだけお金をかけずに快適な台所がいい。重い木のまな板はやめて、100円ショップの小さなまな板を使うなど、いろいろ試しながら、私にとって“ちょうどよい”台所になってきたと思います。包丁はもう長く使っていますが、切れ味抜群。週末になると団地の近くに研ぎ屋さんが来るので、定期的にお手入れしていただいています。スッと切れる包丁は、お年寄りにはありがたいんですよ。 買い物をしたときのクレジットカードの明細は、冷蔵庫にはってある袋に保管します。こういったレシートの整理ってちょっと面倒ですよね。でも、スーパーから帰ってきたら買ってきたものをすぐに冷蔵庫にしまうでしょう? だから、そのついでにパパッとやってしまえば忘れません。3か月より前のものは順に処分しています。 大がかりにならないように、掃除もこまめにやるようにしています。料理をし終えたら、キッチンハイターを吹きかけてササッとふき掃除。床も気になったらすぐ、ウェットシートをつけたフロアワイパーをかけます。きれいな台所に立って、自分に合った調理道具を使って、お気に入りの食器に囲まれながらする料理の時間は、やっぱり楽しいです。
お気に入りは木柄のカトラリーセット
カトラリー類は台所の引き出しにまだまだあるのですが、この木柄のものをとくによく使っています。お肉料理を食べるときは、フォークとナイフでいただいています。
ESSEonline編集部