愛知県の大村知事、名古屋市長選は「気が抜けたような選挙」 支援した大塚耕平氏の落選には「残念」と一言
愛知県の大村知事、名古屋市長選は「気が抜けたような選挙」 支援した大塚耕平氏の落選には「残念」と一言
愛知県の大村秀章知事は26日、県庁で定例記者会見に臨んだ。24日に投開票のあった名古屋市長選で当選した前副市長の広沢一郎氏に祝意を表した上で、大村知事が支援していた前参院議員の大塚耕平氏が落選したことには「残念」と述べたが、13万票以上の大差がついた結果などには「済んだことを言っても仕方がないのでコメントは特にない」とした。 【動画】愛知県・大村秀章知事が定例会見(2024年11月26日)
一方、投票率が前回より約2.5%下がったことや、前週に投開票のあった兵庫県知事選との対比から、今回の市長選を「気が抜けたような感じがあった。(兵庫県知事選が盛り上がったので)ネットの世界などもみんな疲れちゃうんでしょう。有権者は結構、冷めていたのでは」などと評した。
広沢新市長で県市の連携「別に変わらない」
広沢氏が新市長となることで県市の連携はどうなるかと問われると、「別に変わらない。行政ですから、行政の課題は(一緒に)やっていく」とした。 その上で、名古屋市が取り組むべき課題としてリニア中央新幹線の開通に合わせた名古屋駅周辺の再開発や繁華街・栄地区のまちづくりを挙げ、「もっとしっかりやっていただきたい」と提言。名古屋城天守閣の木造復元については「石垣の保全やバリアフリーなど論点は出尽くしている。その論点をずらすとかそらすのではなく、真正面から捉えて解決していかなければ動かない」と指摘した。市議会との関係についても「紳士的に、大人の対応で、冷静な議論を積み重ねてしっかりキャッチボールをしてほしい」と忠告した。 大塚氏がSNS上でのデマなどに苦戦したとされる問題には「ああいう形で嘘とかデマとかが拡散されて、その対抗手段を講じるのに相当な精力を割かれるというのは大変憤りを感じる。民主主義の基本である選挙戦において、嘘とかデマがどんどんバラまかれるのはなんとかしなければいけない。国会で十分議論をしていただかなきゃいけない」と述べた。 (関口威人/nameken)