名古屋市長選で前参院議員・大塚耕平氏が敗退確定 「大変厳しい結果。私の力不足」
名古屋市長選で前参院議員・大塚耕平氏が敗退確定
河村たかし前名古屋市長の自動失職に伴う名古屋市長選は24日に投開票があり、河村前市長の後継として立候補した前副市長の広沢一郎氏が、前参院議員の大塚耕平氏を退けて当確を得た。大塚氏は「大変厳しい結果と受け止めている。一番の原因は私の力不足」と敗退の弁を述べた。 【名古屋市長選】前副市長・広沢一郎候補 事務所の様子(2024年11月24日)
「河村市政継続と転換の両方の声あった」
午後8時、広沢氏に当確の報が出ると、大塚氏の選挙事務所は静まり返ったが、やがて拍手を受けて大塚氏が支援者の前に現れた。 大塚氏は「私の力不足と不徳の致すところでこのような結果になりました。心からお詫び申し上げます」と深々と頭を下げた。 選挙中は有権者から「(河村)市政を継続してほしいという声と、やはり市政を転換してほしいという声ももちろんあった」とし、詳しい要因については「これから分析が必要」だと述べた。
今後の政治活動「今はまったく白紙」
今後の政治活動については「今はまったく白紙。明日からお世話になった方々にお礼を申し上げるのに相当な時間がかかるので、それで頭がいっぱいだ」と声を絞り出した。 市長選には過去2番目に多い7人が立候補。大塚氏は1年以上前から出馬を表明し、市議会の主要政党や愛知県の大村秀章知事から支持を得ていた。国会で所属していた国民民主党が先月の衆院選で躍進し、街頭演説には同党の玉木雄一郎代表や榛葉賀津也幹事長らが応援に駆け付けたが、既存勢力との対決姿勢をアピールする広沢氏には及ばなかった。 (関口威人/nameken)