なりすまし型「偽広告」に注意! ユーザー申告0件も、よくある詐欺手口2,715件を非承認【LINEヤフー調べ】
LINEヤフーは、2024年度上半期の「広告サービス品質に関する透明性レポート」を公開した。本レポートは、広告サービス品質向上のための審査実績をまとめたものであり、ヤフーにて2019年度から公開。今回からはなりすまし型「偽広告」に関連する審査実績を追加している。
Yahoo!広告では約9,000万件の広告素材を非承認に
調査によると、なりすまし型「偽広告」※において、肖像権侵害や「なりすまし」によるユーザーからの広告掲載停止申告は0件だった。一方で、詐欺の手口として多い「未認証のLINE公式アカウントや個人のLINEアカウントへの友だち追加を促すもの」という同社の基準にもとづき非承認とされた件数は、2,715件にのぼった。
※なりすまし型「偽広告」:個人又は法人の氏名・名称、写真等を無断で利用して著名人等の個人又は有名企業等の法人になりすまし、投資セミナーや投資ビジネスへの勧誘等を図る広告のこと。
Yahoo!広告では、2024年度上半期に約8,900万件の広告素材を非承認としており、前期から大幅に増加。要因としては、主に検索広告において、URLの文字列の誤りにより適切に表示されないサイトの入稿などの「ユーザーの意に反する広告の禁止」を行ったことが挙げられる。
LINE広告においては、2024年度上半期は約102,000件の広告素材を非承認としており、前期からはやや増加。非承認となった広告素材の内訳としては、画像や動画などのクリエイティブが約8割を占めた。なお、非承認の理由は「各種関連法規に抵触する可能性がある内容」が約6割となっている。
調査概要
・【調査対象期間】2024年4月1日~9月30日 ・【備考】広告素材については、LINEヤフーの広告掲載基準や広告入稿規定、広告販売ルールに抵触した広告のタイトルや説明文、画像、リンク先のウェブサイト、キーワードなどの各非承認数を合計した件数で、広告単体の件数ではありません。なお、LINE広告とYahoo!広告では、広告素材のカウント対象や算出方法が異なります。