スーパーGT初となる12月最終戦鈴鹿の走行が始まる。公式練習はホンダ・シビック・タイプR-GTがワン・ツー、ランキング首位au TOM’S GR Supraは4番手の好位置
12月7日、三重県の鈴鹿サーキットで2024年スーパーGTの最終戦となる第5戦『SUZUKA GT 300km RACE GRAND FINAL』のレースウイークが幕を開けた。初日午前の公式練習では、GT500クラスは17号車Astemo CIVIC TYPE R-GT(塚越広大/太田格之進)、GT300クラスは61号車SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)がトップタイムを記録している。 【写真】右リヤタイヤにトラブルを抱えピットに戻るHELM MOTORSPORTS GT-R/2024スーパーGT第5戦鈴鹿 当初8月31日~9月1日に行われるはずだった第5戦鈴鹿が台風の影響で延期され、12月7~8日の週末に開催されることになった最終戦。異例の12月開催でレース距離の変更など、さまざまな要素が未知なレースになることが予想されるが、まずは金曜搬入日から無事に土曜予選日を迎えた。 舞台となる鈴鹿サーキットは朝から晴天に恵まれ、イベント広場は多くの観客で賑わっていた。しかし、やはり気温はやや低く、公式練習開始の9時15分は気温11度、路面温度12度というコンディションで各車がピットを離れる。 開始直後には、5号車マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号がヘアピンでスピンする場面こそあったものの、ダメージなく復帰していく。その後は各チームとも走行重ねてデータを取りたいのか、公式練習スタートから連続周回を重ねる車両が多い状況に。 30分経過では62号車HELM MOTORSPORTS GT-Rの右リヤタイヤにトラブルが発生するが、ピットまでたどり着いて事なきを得ている。そして1時間ほど経過したときには、360号車RUNUP RIVAUX GT-Rがスプーンカーブふたつめの立ち上がりでスピン。グラベルに捕まってしまったため最初の赤旗中断となった。 公式練習は10時20分に再開。途中フルコースイエロー(FCY)テストを挟み、10時40分からはGT300クラスの専有走行時間が10分間行われた。そのなかで48号車脱毛ケーズフロンティアGO&FUN猫猫GT-Rが日立Asetemoシケインでスピンを喫し、グラベルの芝生がエキゾーストの熱で少し引火してしまう。 大きな火災にはならなかったが、消化するために二度目の赤旗が提示され、GT300専有はここで終了に。クラストップは61号車SUBARU BRZの1分55秒763となり、チャンピオンを争う2号車muta Racing GR86 GTが0.076秒差で2位。3番手にはランキング2位の88号車VENTENY Lamborghini GT3がつけ、選手権首位の65号車LEON PYRAMID AMGは7番手で最初の走行を終えている。 続くGT500クラスの専有走行は10時52分から、同じく10分間でスタート。こちらは最終盤にタイムを更新する車両が多く、まず3号車Niterra MOTUL Zの三宅淳詞が1分44秒114でトップに躍り出ると、そのタイムをホンダ勢で唯一タイトルを争う100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GTの牧野任祐が1分43秒874で上回る。 さらにその直後には、17号車Astemoを駆る塚越広大が1分43秒840でトップタイムをブレイク。そのまま公式練習は終了となり、ホンダ・シビック・タイプR-GTがワン・ツー発進を決めた。 3番手には3号車Niterra、ランキングトップの36号車au TOM’S GR Supraは4番手と好位置につけ、5番手には16号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GTが続いている。2024スーパーGT最終戦鈴鹿の公式予選は、13時50分からGT500クラスQ1から行われる予定だ。 [オートスポーツweb 2024年12月07日]