石川祐希、出だし好調も守備で精彩欠き途中交代の厳しさ…ペルージャは怒涛の公式戦21連勝締めで伊杯4強入り!【男子バレー】
バレーボール男子日本代表の石川祐希が、主戦場とするイタリアリーグで自身4回目のコッパ・イタリア4強入りを果たした。新天地に選んだ王者シル スーザ ヴィム・ペルージャで、怒涛の公式戦21連勝を飾り、新たな年を迎えた。 【動画】石川祐希は10得点をゲット! ペルージャがイタリア杯4強入り 現地12月30日、同国国内リーグ/スーペルレーガで2024-25シーズンのコッパ・イタリア準々決勝が行なわれ、首位ペルージャは8位ヴァルサグループ・モデナとホームで対戦。セットカウント3-0(25-20、27-25、25-22)で準決勝への切符を掴み、大会通算5回目の優勝と2連覇へ向けて歩みを進めた。 クリスマスの翌日に開催されたリーグ後半3節のモデナ戦は、セットを譲らず白星をもぎ取ったペルージャだが、決して楽な戦いではなかった。その試合にフル出場で活躍した石川を、負ければ終わりのコッパ戦初戦でも先発としてコートへ送り出した。 第1セット開始から間もなく、アウトサイドヒッター(OH)のウクライナ代表オレフ・プロツニスキーのバックアタックがラインを割ったのに続き、石川のレフト攻撃がブロックに阻まれるなどして、いきなり3点のビハインドを負ったペルージャは早々にタイムアウト。すると直後、石川がブロック1本を含む3得点を挙げてチームの背中を押す。中盤に形勢を覆したペルージャはプロツニスキーに誤打が出た後、相手にエースを決められ後退してしまう。 だが、終盤の重要な時間帯に2試合連続で石川を先発起用した采配が的中する。ブロックアウトとエースで一歩前に出た後、バックローからの一撃で相手のサーブを切ると、このサイドアウトが流れを呼び込む。エース部門リーグ1位プロツニスキーのサーブに苦戦した相手が攻守でのミス連発と被ブロックで24-20と失速したところで、石川がクロス弾を叩き込み試合を先行した。 プロツニスキーにサーブを集めたモデナは、続く第2セットでは1セット目にアタックで両チーム断トツの6得点を奪った石川にターゲットを変更。強烈なサーブに苦戦した石川は、最初の2得点をエースで献上するも、すぐさまコート奥を狙い澄ました打球で得点を取り返し、2打目も鮮やかに決めてアタック決定率62%をマークした。 ところが、中盤にもレセプションで精彩を欠き、タイムアウトを挟んで再びエース2本を許して9-14とされてしまう。そこでペルージャは、石川をベンチへ下げることを決断。替わってコートインしたポーランド代表OHカミル・セメニウクのサーブを起点に追い上げ、最終局面で逆転に成功してセットを連取した。 そのままの布陣で第3セットに臨んだペルージャは、開始からサーブで攻め続け、リード6点でコートチェンジを迎える。以降、サイドアウトの奪い合いが続いた後、終盤にかけて誤打と被ブロックで巻き返しを許すも、再度プロツニスキーのサーブで相手守備を翻弄。ダイレクトで自陣へ帰ったボールをミドルブロッカーのアルゼンチン代表アグスティン・ロセルが叩いて勝利を収め、大会5度目の栄冠と2連覇を狙い、準決勝へ駒を進めた。