激震!女子フィギュア金メダル“大本命”のワリエワにドーピング疑惑報道…海外メディアは2度目の不正疑惑ロシアを痛烈批判
2014年のソチ五輪では、国家ぐるみでドーピング検査において不正を行い、五輪への国としての参加が認められていないロシアだけに、各国メディアは、「またか」という批判的な論調で、今回のドーピング疑惑を報じている。 カナダのトロントスター電子版は「ロシアが五輪でドーピング?北京五輪で歴史が繰り返されるかもしれない」との見出しでコラム記事を掲載した。フィギュアスケートの団体で4位だったカナダは、「ロシアが金メダルを獲得したが、薬物検査で陽性反応が出たとの報道により、再びドーピングスキャンダルが発生。カナダが(繰り上げで銅)メダルを獲得する可能性がある」とした。 コラム記事は、五輪の舞台で女子として史上初の4回転を成功させた15歳のワリエワのような優れた選手がドーピング不正をしていたことに驚きながらも、「世界反ドーピング機関の規定で16歳未満の選手が保護対象になるのならば、彼女の周りはどのような大人がいて誰が責任を負うのか」と、暗にロシアの女子フィギュアを強くした“鉄の女コーチ”として有名になったエテリ・トゥトベリーゼ氏の責任を示唆。 「衝撃的なことだが、それほどショッキングなことではない。ロシアは冬季五輪に2大会続けてロシアオリンピック委員会として出場している。なぜならロシアは捕まるまでの数年間、ドーピングの不正をしてきたからだ。覚えておいてほしい。これまで発覚したなかで、最も皮肉な組織ぐるみの不正をしてきたのにロシアは五輪に出場し続けている」と痛烈に批判した。 米ヤフースポーツ電子版でも「また五輪のドーピング問題の渦中にロシアが」というタイトルで批判記事を掲載した。 「ロシアは、2014年のソチ五輪で、広範囲にわたってパフォーマンス向上のための薬物操作に成功させたため、現在開催中の北京五輪を含む過去3回の五輪から締め出されているのだ。しかし、今、彼らの“交代要員”であるロシアオリンピック委員会(ROC)が、古くて同じ脚本を踏襲しようとしているのではないか」と皮肉たっぷりに書き出している。 「英ガーディアン紙は、『この物質は、パフォーマンスを助ける薬ではない』と報じたが、エリート・フィギュアスケートでは、思春期の成長をブロックする減量薬など成長や体重増加を阻害して跳躍を助けるような戦術の使用をめぐる告発が後を絶たない」と指摘。 10代の選手たちが、成長を抑制する薬物を使用していたケースが過去にも見られたことを紹介した。