Google「AI Overview」の登場でSEOは何が変わった? AIが検索順位に与える影響と今やるべきこと
■ 1. SEOの基本を抑える ページ内のtitleタグやh1(見出し)タグを最適化したり、そもそも表示エラーがでないようにきちんと設定したりと、SEOの基本中の基本事項はすでによく知られている。ページURLについても、連番よりはキーワードが含まれていた方がよい、といった傾向もある。これらの基本を、改めて徹底することが重要だと木村氏は指摘する。
┌────────── どれも当たり前のことですが、僅差で争っている状態では、基本で差が付いてしまうということはあり得ます。まず基本をしっかりやりましょう(木村氏) └──────────
■ 2. 充実したコンテンツを作成する コンテンツの充実というと、文章の有益さを追求するという話では終わらず、テキストや画像の量を増やすというテクニック論も頻出する。だが、木村氏は「あくまで情報の充実と捉えるべき」と主張する。 たとえば「日焼け防止」に関連した記事を作るとする。顔、首、海、マスク、服、帽子などの関連キーワードを1つのページに含めることは、まず思いつく対策だ。一方、「ピラーコンテンツ」とも呼ばれるが、ページ内にいくつかトピックを設けて解説する方法もある。
通常形式とピラーコンテンツのどちらが良いかは、SEO的にはハッキリしない部分があり、現状では差が出にくい。だが重要なのは、何がユーザーにとって有益かどうか。この観点でどちらの方式をとるか選択すべきである。
また、Transactionalクエリにおいては、たとえばECサイト・サービス比較サイトにおけるリストページでは、リスト自体の数、そしてカセット情報(基本情報を表・テンプレート風にまとめた掲載枠)の充実は必須条件だ。 対して詳細ページは、情報量を増やすことに努めつつ、オリジナル要素を掲載するのが重要だという。代表的なところでは、クチコミが該当する。ただ、Googleの主義を考えれば、冗長・過剰なレベルにまで情報を詰め込んでしまうと、いずれは優遇価値が減じる可能性が高いだろう。