“育ての親”プロデューサーの逮捕、「洗脳されていた」発言の真意は…aiko(49)がデビュー当時から“欠かさず続けていること”
部屋にこもってラジオばかり聴いていた
そこにはラジオを聴いてきた体験も大きいようだ。小学生のころ家庭の事情から親戚の家に預けられたが、生活習慣になじめないので、高校を卒業するぐらいまで家にいるときはずっと部屋にこもってラジオばかり聴いていたという。 デビュー前の1995年にティーンズ・ミュージック・フェスティバルで優勝した直後には、エフエム大阪のプロデューサーから誘われて局へ番組見学に行ったのをきっかけに、自身でも深夜番組を担当するようになる。これが人気を集めたことから、他局でも出演番組を持ち、関西地区ではすっかり“ラジオの女の子”として知られるようになっていた。
自ら大阪のレコード店をまわった
メジャーデビューしたときには、彼女が出演していたラジオ各局でDJ仲間が曲をヘビーローテーションになるほどかけてくれた。 #1 に記したとおりデビューシングル「あした」が大阪のレコード店で1位になったのも、かつてインディーズ時代に彼女自ら店をまわり、CDを置かせてもらうなかで顔見知りになった店員たちが「あのaikoちゃんがデビューしたんやから」と自主的にコーナーをつくってプッシュしてくれたおかげであった(『日経エンタテインメント!』2000年5月号)。 ただ、彼女がデビューした1998年をピークとして、音楽業界全体でのCD売り上げは徐々に落ちていった。aikoも自分の曲が思うように売れなくなり、周囲の人たちはそれを慮って不況だからしょうがないと言ってくれるが、それでも売れている曲はあると思い、かえって落ち込む……という悪循環に陥っていたらしい。そんななかで救いとなったのがやはりライブだった。《こんなこと直接話したことはないけれど、デビュー以来ずっと一緒にやっているプロデューサーは、私にライブをやらせることで上手く心のバランスが取れるようにしてくれていると思うんです》とは、10年ほど前の彼女の発言だ(『SWITCH』2013年9月号)。
プロデューサーが逮捕・起訴され…
そのプロデューサーはaikoがデビューして以来その活動全般を取り仕切ってきた。だが、2019年、レコード会社の社員でありながら彼女の個人事務所の役員も務めていたことが発覚し、会社から背任の疑いを持たれ、論旨退職の懲戒処分となった。さらに昨年(2023年)には、今度は彼女の事務所に対する背任容疑から逮捕・起訴されている。容疑の内容はツアーグッズの仕入れ価格の水増し請求と、もし事実とすれば、ファンとの交流を何より大事にしてきたaikoにとっては最大の裏切りであり、ショックだったに違いない。
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