池田瑛紗、菅原咲月、川﨑桜、井上和が語る「五期生の近い未来」【乃木坂46物語~次の世代を迎える前に~】
昨年12月、今年4月の「グラビア全部 乃木坂46!」号に続いて、8月19日(月)発売『週刊プレイボーイ36号』でも五期生4人のエピソードを書き下ろし。乃木坂46に出会う前、そして、間もなく六期生を迎える今。彼女たちは何を思うのか。 【写真】池田瑛紗、菅原咲月、川﨑桜、井上和 * * * 「世界は、ほんの一歩で変わる」――。 そんなフレーズとともに今年、乃木坂46が3年ぶりとなる六期生オーディションを開催した。前回、応募総数8万7852人の中から選ばれたたった11人の五期生たちも、いよいよ「先輩」となる。 昨年12月、そして今年4月と、本誌ではこれまでに7人の五期生が、幼少期からどのように乃木坂46にたどり着いたのか、その道程を聞いてきた。今回は残りの4人である、池田瑛紗(てれさ)、井上和(なぎ)、川﨑桜、菅原咲月(さつき)が登場。4人にはこれまでの彼女たち自身の話のほかに、先輩となる近い未来についても語ってもらった。 ■自分だけの武器を持つ少女【池田瑛紗の場合】 昨年、現役の乃木坂46メンバーながら東京藝術大学に進学。グループでの活動と藝大生としての生活を両立する、池田瑛紗。 物心がつく頃には、絵を描くこと、粘土で工作をすることが好きだった。それは両親や友人、誰かに完成品を見せることを目指すわけではなく、自分で頭に浮かべたものを形に残すためだった。 「なので、小さい頃から友達もそんなに多くなかったし、全然外にも遊びに行きませんでした。人見知りなのもあったけど、自分ひとりの時間が好きだったんだと思います」 小学校に上がっても、休み時間は基本的に自分の席で過ごした。 「好きなマンガが一緒の友達がいて、自分の席でその話をちらほらするくらい。あとは『獣の奏者』(上橋菜穂子著)というファンタジー小説を読んで、自分がその世界に入り込んだらどうなるんだろうって想像したり。何かを作るのが好きだったり、ひとりが好きだったりするのは、当時から今まで変わらないかもしれないです」 そんな物静かで内向的な彼女だが、中学では意外にもバスケットボール部に入部。小学校の担任から言われた言葉が彼女を冒険させた。 「先生は『得意なことばかりやっていちゃダメだ』と常々言っていて、漠然と、中学ではそれまでの自分と関わりがなかったことをしようって。『今、自分が美術部に入ったら、たぶん一生その道からそれないだろうな』とも感じていたんですかね」 結果、バスケは高校3年まで6年間続けることになる。同時期に友人に誘われ、乃木坂46の握手会にも行ってみた。 「部活を引退して、受験一色になる前のほんのわずかな期間に握手会があって。興味本位で行ったら、遠藤さくら(四期生)さんが想像以上にかわいくて......呆然(ぼうぜん)としたまま帰ってきたのを覚えています(笑)。それから乃木坂46が好きになって、友達と『受験が終わったらまた行こうね』と話していました。結局、そのままコロナ禍になって、機会自体がなくなっちゃったんですけど」 現役時代の藝大受験は不合格。予備校に通いながら、行き帰りに乃木坂46の楽曲に勇気をもらっていた。