池田瑛紗、菅原咲月、川﨑桜、井上和が語る「五期生の近い未来」【乃木坂46物語~次の世代を迎える前に~】
1浪目の夏。友達に勧められるがまま五期生オーディションに応募した。あくまで当時の目標は藝大合格で、応募したときは「軽い気持ち」だった。 「冗談半分に近い気持ちで応募したけど、審査が進むにつれて、頭のどこかでオーディションのことを常に考えるようになっていました。時々『浪人中に何やってるんだ』とわれに返りながら......合格するまでは『本気にしちゃダメだ。私は浪人生なんだ』と思うようにしていました」 晴れてオーディションで内定した後も、藝大受験を続けた。オーディション中、スタッフとの面談で、一度は「受験をやめる」と宣言したこともあった。 「でも、スタッフさんは『あなたが挑戦していることは、この先あなたにとって絶対にプラスになる。だから受験はやめなくて大丈夫です』と言ってくださったんです。それはすごく大きくて。その場でやめましょうと言われていたら、きっと受験はやめていただろうし......自分が小さい頃に決めたものから『逃げた』という感覚になって、頑張れない人間になっていたんじゃないかなと思います。 正直、乃木坂46として活動しながらの2浪目はかなり苦しかったです。でも、そう言ってもらえたということは、つまり『2年目も受けさせてもらっている』ということ。投げ出すなんて考えられなかったですね」 試験がバースデーライブ期間やリハーサルと重なることもあった。それでも彼女は、強い責任感を持ちながら見事、藝大合格を果たした。 「変な表現になっちゃうんですけど、私はお仕事だと思ったら頑張れるタイプ。乃木坂46として、それまでの自分とは違う人生だと思ったからやりきれた気がするんです」 7月まで募集が行なわれていた六期生オーディション。池田は応募者へのメッセージとして、「乃木坂46がくれたもの=もうひとつの武器、もうひとつの人生」と語った。 企画展や番組のビジュアル制作など、これまでの経験や経歴を生かした仕事も行なう彼女は今、まさに自分だけの武器を持ち、想像できなかった人生を歩んでいる。 ■今の自分に変えてくれた人への感謝【菅原咲月の場合】 『乃木坂工事中』(テレビ東京系)や、今年初めてシーズンレギュラーを務めた朝のバラエティ番組『ラヴィット!』(TBS系)など、テレビに映る印象は「明るく元気」な、菅原咲月。ただ、幼少期は池田と同じように「静かに過ごしていた」という。