「久々に集まったのに、自分だけ会話に入れない…」大勢での会話が苦手な人が、孤立しないために意識すべきこと
バイオリンではなく、ティンパニの役割を
本来、集団の中では自分の話を聞いてもらおうとするのではなく、いいタイミングで合いの手を入れるなどして楽しむだけでも十分なのです。 オーケストラの楽団員でいえば、ずっと演奏しているバイオリンではなく、時々出てくるティンパニの役割です。それでも、ほかの人は「一緒に会話に加わっているな」と思うのです。 出ずっぱりではないけれど、演奏を盛り上げるのには欠かせない。そんな役割ができれば、もっと会話を楽しめるはずです。
〈著者プロフィール〉齋藤 孝(さいとう・たかし)
1960年静岡生まれ。明治大学文学部教授。東京大学法学部卒。同大学院教育学研究科博士課程を経て現職。『身体感覚を取り戻す』(NHK出版)で新潮学芸賞受賞。『声に出して読みたい日本語』(毎日出版文化賞特別賞、2002年新語・流行語大賞ベスト10、草思社)がシリーズ260万部のベストセラーになり日本語ブームをつくった。著書に『いつも「話が浅い」人、なぜか「話が深い」人』(詩想社)、『大人の語彙力ノート』(SBクリエイティブ)、『話がうまい人の頭の中』(リベラル新書)等多数。著者累計発行部数は、1000万部を超える。テレビ出演多数。