「久々に集まったのに、自分だけ会話に入れない…」大勢での会話が苦手な人が、孤立しないために意識すべきこと
1対1の付き合いならまだしも、大勢のグループになってしまうと、気づくとポツン…になってしまう。コミュニケーションを苦手とする人のあるあるだと思います。 そこで今回は、40年にわたってコミュニケーションの講義を続けてきた、教育学者の齋藤孝先生の著書『「考えすぎて言葉が出ない」がなくなる』(サンマーク出版)から“大勢の集まりで一人になりがちなのは、なぜですか?”というトピックスをご紹介。 あなたの会話“尋問”になってない?「人との会話が続かない」人が今すぐ実践すべき4つのこと 大勢でのグループになると、なぜか孤立してしまうと感じている人に、上手に輪に”参加”する方法を解説します。
「うまく話に入れない」と思っていても、「参加」はできる
集団の中でどうしてもうまく話せないと感じるなら、場の空気に同調することを意識してみましょう。 その場にいる人たちの話の流れに合わせて「そうだよね」と同調したり、みんなが笑っているときには同じように笑ったりして、その場の空気の流れ、テンポに合わせていくのです。 自分が中心になって話をしなくても、相づちを打ちながらみんなを盛り上げるなど、よい「聞き役」として存在することも、コミュニケーションの技術の一つなのです。 大事なのは、その場に自分も楽しく参加しているという姿勢でいること。 「ひょっとして、うまく入れていないのかな」と思っていると、それが仕草や表情に表れるからです。すると、自分の周りだけが堅苦しい雰囲気になってしまいます。
とにかくキーワードだけ繰り返す
どうも話に参加しづらい……という場合は、会話の中で聞こえた単語(キーワード)を繰り返すのがおすすめです。ただそれだけでも、会話の輪に入っているような印象を周囲に与えますし、自分自身もそんな気持ちになります。 A 聞いて! この間初めて東北新幹線のグランクラスに乗ったんだ。 B へえ、グランクラス! A グランクラスってね、食事がついてくるんだよ。すごいよね。 B えー、食事が? A でも、プレゼンの資料を仕上げなければいけなかったから、ゆっくり味わえなかったんだ。ちょっと残念。 B ゆっくり味わえなかったんだね。ざんねーん。 このように、キーワードを相づちの代わりに使うわけです。 この方法は、テレビに出ているお笑い芸人もよく使っています。芸人さん同士のトークをよく聞いていると、会話中のキーワードを上手に使って盛り上げているのがわかります。