目まぐるしく変わる戦術 張本智和vsオフチャロフ、世界トップレベルの攻防を徹底分析<卓球・WTT男子ファイナルズドーハ2023>
第5ゲーム 11-7
<サービス> フォア前へのショートサービス中心+ミドルへのロングサービス <レシーブ> ミドル中心 最終ゲーム、張本は再び第1ゲームと同様にフォア前へのショートサービスを軸にゲームを組み立てていく。 第1ゲームと異なり、フォア前へのショートサービスを意識したオフチャロフは他コースへのサービスに対するレシーブが甘くなり、張本が三球目攻撃を打ちこむ展開を作ることに成功。サービス時得点率は60%(6/10本)となる。 さらに、レシーブコースをミドル中心へと変更。オフチャロフが持ち上げたボールを更にミドルに打ち込む戦術で一気にリードする。レシーブ時得点率は約62%(5/8本)となり、11-7で勝利した。
まとめ
サービス・レシーブの戦術変換に注目して解説したが、いかがだっただろうか。 ともに世界トップレベルのラリー力を持つ両者の明暗を分けたのは、サービス・レシーブ時に自身の得意な展開に持ち込むための戦術転換だと考えられる。 次回対戦で両者がどのような戦術を見せるのか注目したい。
うらうら